教員紹介

国際文化学部教員コラム vol.120

2015.01.16 英語文化学科 金森 強

ハワイ文化研究&サービス・ラーニングへの誘い

 来年度からハワイ文化研究&サービス・ラーニングプログラムを実施することになりました。事前指導では、ハワイ文化やハワイに関する情報を学ぶとともに、異文化コミュニケーション能力の育成、実践的な英語使用のための訓練を通して、研修の準備を行ないます。その後、夏休み期間の17日間、ハワイ大学で研修を実施することになります。帰国後、事後指導として各自が研修を振り返るためのプレゼンテーションを行ないます。
 
 研修中は、ハワイ大学の講師陣によるハワイ文化、コミュニティサービス等に関する講義(もちろん英語で)に加え、関連したフィールド・トリップやサービス・ラーニング(現地でのボランティア活動)を通して、自己啓発を進めます。ボランティア活動としては、学童保育での「絵本の読み聞かせ」、小学校・高等学校等での「日本文化紹介」、デイケアセンター等での「介助支援活動」、パワースポットの「清掃作業」等を考えています。
 
 研修中は、ハワイ大学キャンパスの施設:カフェテリア、図書館、トレーニングルーム、コンピュータルーム、スイミングプール等を利用したり、インターナショナル・ステューデントとの交流会への参加、週末の観光等を体験したりすることも可能です。講義や交流会において実際にコミュニケーションの道具として英語を使用するだけではなく、人の優しさやコミュニケーションの大切さに気づく機会を得ることにもなるはずです。一般的な語学研修では得ることのできない貴重な体験となるでしょう。
 
 下の写真は、以前、同様の研修プログラムを行った際、子ども達に日本文化を紹介した時の交流会の様子です。いっしょに楽しい時間を過ごした後、お別れの挨拶をしに抱きついて来たこどもがいました。“Thank you. Thank you.”と言いながら、くしゃくしゃの顔で涙しながらハグした手を離さなかった学生の顔が思い出されます。「子ども達を笑顔にする素敵な時間を与えること」がこの日の学生の目標だったのですが、一番幸せになったのは学生の方だったようです。
 
金森先生(写真1)
 
 関東学院大学の建学の精神「人となれ」「奉仕せよ」は、サービス・ラーニングにつながる考えです。この言葉は、初代学院長である坂田祐先生の言葉であり、坂田先生に最も強い影響を与えたのが内村鑑三であることは良く知られています。
 
 内村は、“Boys be ambitious!”で有名なクラーク博士が教鞭をとった札幌農学校(現北海道大学)で学んでおり、同窓生には、新渡戸稲造や新島襄らがいます。当時から世界基準で日本を創ろうとしていた先人達です。内村の“I for Japan. Japan for the world. The world for Christ. And all for the God.”という言葉がありますが、この言葉は、関東学院の原点であるとも考えられます。学院創立の時から、教育を通して地域コミュニティに貢献するだけではなく、日本、世界のステージで活躍できる人間:グローバル人材を育成することを目指していたのです。関東学院がなすべきミッションであるとも言えるでしょう。
 
金森先生(写真2)
 
 ハワイはいろいろな文化が共存する多文化社会ですが、「アロハ・スピリッツ」でお互いを認め、違いを受け止め合う、優しさが満ち溢れたTropical Islandです。このプログラムに参加し美しい自然に囲まれ、ゆっくりと流れる時間を感じながら、心を開き、仲間と協働することを通して “みんな違って、みんな良い”を体感するだけでなく、「自分が本当にやりたいことは何なのか」にさえ気づかせてくれる、生き方を変える瞬間となるかもしれません。
 
 多くの人が関東学院の「人になれ」「奉仕せよ」の建学の精神に照らした教育を通して、世界基準で学び、グローバルな視点で考えるとともに、置かれた場所で周囲の人間と一緒に社会に奉仕できる人間となることを目指して欲しいと思っています。
 
 
 
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