教員紹介

国際文化学部教員コラム vol.145

2015.11.13 英語文化学科 金森強

Hawaiian Studies & Service Learning(SL)Program

 8月31日-9月13日、学生14名といっしょにハワイ大学マノア校(UH)のSchool of Pacific and Asian StudiesでHawaiian Studies & Service Learning(SL) Program を実施しました。SLとはコミュニティの人達といっしょにボランティア活動に参加しながら自身の能力の伸長を図る学習のことです。
 
 SLに参加した学生は教室での学びの意義を理解するだけではなく、コミュニティにおいて果たすべき責任や役割を意識することができ、実社会で起こっている問題に直面することで、何のために学ぶのかが明確になり、キャンパスにおける学びの志向性を高めることに繋がると言います。結果として、学生自身のキャリア意識の醸成にもつながり、協働による活動は、仲間と協力して課題に取り組む姿勢やリーダーシップの育成にもつながり、自律的な学習者育成に効果的であると考えられています。
 
 海外においてサービス・ラーニングを実施することは、英語を実際にコミュニケーションツールとして使用する機会となるだけではなく、体験を通して異文化コミュニケーション能力を育むための絶好のチャンスにもなります。英語文化学科が進めるカリキュラムにおいて教室での学びと有機的につながる体験的な学習となることが期待されます。
 
 カリキュラム上は「国際交流」の授業の一部としてSLを実施し、前期に事前指導としてSLやハワイに関する事を知る講義と実習日誌の作成およびリフレクションの方法について学びます。夏休み期間を用いて現地で研修(ボランティア活動を含む)を行い、帰国後、事後指導としてリフレクションを行うことでプログラムは完結します。
 
写真1(400)
Palolo Learning Centerで子ども達に日本の文化紹介活動をしている様子
 
 受講生の多くが将来英語教育、日本語教育関連分野に進みたい学生であったため、SLは主に教育関連の施設で準備しました。
 
①公立小学校での文化紹介
Kuhio Elementary School
②私立小学校で日本語授業の補助
St. Francis School
③コミュニティ学習センターでの日本文化紹介、チューター体験
Palolo Learning Center
④特別老人養護施設での活動補助
KCC Leahi Hospital
 
 SLの活動内容を文化や歴史、SLに関するハワイ大学教員による講義に関連させることで、地域が抱える課題やそのバックグラウンドを理解した上で活動に取り組むことが可能となり有意義な研修になりました。
 
 ハワイ大学の講義(もちろん英語で行われます)についていくのに精一杯でへとへとになった姿を見せていた参加者でしたが、週末にはちゃっかりビーチに出かけたりアラモアナショッピングセンター、ワイキキの散策をしたりなど、ハワイを満喫していたようです。次年度もこのプログラムは実施される予定です。体験を通して学ぶSLプログラムにより多くの学生が参加して欲しいと思っています。
 
 
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