教員紹介

国際文化学部教員コラム vol.177

2017.06.16 英語文化学科 ジョセフ・マキーム

コスプレで英語力を向上させよう

 マキームゼミは、「英語の映画で世界と話そう」を目的とし、この9年間にわたって短編映画を制作、YouTubeで発表してきました。マキームゼミ映画の多くが、独特の食文化や習慣、お勧めスポットなど、日本文化の何らかの側面を紹介したものです。
 ですがメンバーはフィクション映画を作っても構いません。どんなストーリーでも結構ですが、コメディ、ホラー、ファンタジー、ロマンスといったジャンルは人気があります。特に最近では、メンバーは衣装やメイクを使って自らのキャラクターを作るのを楽しんでいます。
 
 最近の例を見てみましょう。『Life of an Old Japanese Couple』というコメディでは、2人の女性メンバーがおじいさんとおばあさんに、また3番目の人がちょっと小生意気なおしゃべり犬「ポチ」に変身します。
 
写真1(400)
 
写真2(400)
 
 『Road to Stardom』はテレビの歌唱力コンテスト番組のパロディなのですが、その中で Isseiくんはかつらやメイク、衣装をふんだんに使って、7つの役をすべて演じることができました。司会、審査員全員、さらに出場者全員(故ジョン・レノンを含む)になりきっています。
 
写真3-7
 
 ゼミには毎学期の始めにメンバー全員に千円を寄付してもらい、「衣装ファンド」を維持していくという慣習をずっと続けています。メンバーの誰かが急に衣装を必要とするアイデアを思いついた場合、必要アイテムをオンラインで注文したりお店で購入したりする際にこのお金を使うことができます。
 ゼミには9年の歴史がありますから、今ではかなりたくさんの衣装を所有しています。ですから新しいアイテムを購入する必要がない場合もあります。実際にメンバーの中には、ゼミの衣装・小道具カタログを閲覧していたら作品のアイデアがわいた!という人もいます。
 
写真8(300)
 
 例を見てみますと、『High School Love Comedy?!』で「オタク」女子のヒロインがかけているダサいメガネは、ゼミがすでに所有していたものです。役者さんたちは自分たちの高校の制服を着て高校生役を演じればよかったので、かかった費用はゼロでした。この作品はYouTubeでかなりの人気を集めました。
 
写真9-11
 
 同じように、以前のスーパーヒーローの作品で使用された衣装を見つけ、スーパー戦隊シリーズのパロディを作ろう、と思いついた2人のメンバーもいます。『The Lazy Ranger』という作品になりました。
 
写真12-13
 
 念のために言えば、衣装やメイクで遊ぶこと自体が直接学生の英語会話の向上に結びつくわけではありません。ただそういった活動は、学生が新しいアイデンティティーに挑戦し、いつもの自分から一歩外に踏み出すのに役立ちます。その過程のなかで、自分が英語をより滑らかに、また自信を持って使っていることに突然気づいた、という学生も多いのです。
 
 
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