教員紹介

国際文化学部教員コラム vol.193

2018.06.08 英語文化学科 村岡 美奈

ひとり旅のススメ


 皆さんはひとり旅をしたことがありますか?
 
 私は大学2年生の時に初めてひとり旅に出かけました。私のひとり旅第一号はフランスでした。第二外国語にフランス語を履修していたことと近代美術史に関心があったことが理由でした。早速航空券と到着当日のユースホステルの予約をし、すべて手配が整ってから両親にフランスに行くことにしたと伝えると、何の相談もなく一人で決めたことに驚かれました、というか怒られました。今思えばまだ未成年だったので、とりわけ母には心配をかけ、今では事前に親に相談するべきだったと深く反省しています。
 
 当時は学生でお金があまりなかったので、出来ることは限られていましたが、ユースホステルでは、自分と同じくひとり旅をしている世界各国の人と知り合い、時には一日中一緒に過ごしました。また、異世代の人と知り合えたことも素晴らしかったです。このように多様な人と出会ったことで様々な価値観に触れられたことは、私にとって間違いなくプラスの経験でした。ひとりで過ごす時間も多かったですが、その大切さと有意義さについて知ったのもこの旅でした。
 
 その後も時々ひとり旅に出かけていますが、なかでも一番印象に残っているのは2ヶ月近く滞在した南米です。空を鏡のように写す壮大なボリビアのウユニ塩湖を訪れたり、ブラジル、ボリビア、パラグアイ3カ国に跨がっているパンタナールで、ワニがたくさんいる川で泳ぎ、ピラニアを釣って食べたことも(骨が多かったですが以外に美味しかったです)初めての経験でおもしろかったですが、大変なこともありました。ボリビアで長距離バスに乗っている際に道路でストライキがあり、バスが10時間ほど立ち往生したのです。長距離バスの走行時間だけでも16時間くらいだったと思いますが、それに加えての10時間だったので、食べ物やトイレに困りました。私はスペイン語で数フレーズしか話すことができず、バスに乗っていた現地の人達も英語をほとんど話すことができなかったため、コミュニケーション手段はもはや言語ではなく、表情と行動によるものでした。それでも互いに笑顔でコミュニケーションをとり、皆で協力して長時間を共に過ごし、私にとって大切な経験になりました。
 

(イグアスの滝   撮影者:村岡美奈)
 
 ひとり旅をして良かったことは、何かあれば自分で対応できるという自信がついたことです。また、自分の身は自分で守らなければいけないという自覚も養いました。ひとり旅においては普段の生活以上に安全面に気をつけなければいけません。私は方向音痴なので、迷子にならないよう気をつけています。個人的に迷子になることほど危ないことはないと考えています。電波が届くところであれば携帯電話の地図アプリを使うことも出来ますが、携帯電話を失くしたり、盗難にあったり、充電が切れたり、様々なシナリオが考えられるため、道の名前、建物や標識の特徴を覚え、暗くなる前に宿に戻れるように注意を払っています。
 
 改めて考えてみると、方向音痴の私が気軽にひとり旅に行こうと思う理由は実は英語にあるのかもしれません。本当に困ったら、英語が通じる人は必ずどこか近くにいるので、英語が話せることである程度の安心感を得ることができます。また、旅先で出会う多国籍の人々と様々な話題について話すことができるのも、英語という共通言語があるからです。よって、ひとり旅に出かけるのに英語は必須ではないかもしれませんが、英語を習得すると、行動範囲と経験が広がり、より有意義なひとり旅をすることができるかもしれません。
 
 皆さんがたくさんの素敵な場所と人々に出会えますように。

 
 
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