教員紹介

国際文化学部教員コラム vol.57

2011.11.04 英語文化学科 山邊 省太

旧海軍兵学校を訪ねて

私は横浜に来るまで広島に6年間いました。そして、今年の夏に、私事で広島に1週間ほど滞在しました。その時、瀬戸内海の江田島にある旧海軍兵学校(現在は海上自衛隊第1術科学校)に行ってきました。ここは以前に訪れたことがあったのですが、その時は工事中で見ることができなかった展示品があり、今回ぜひそれを見学したいと思い足を延ばしてみました。江田島は広島(宇品港)から船で30分ほどのところにあります。島の港からバスに乗り目的地に到着です。見学集合時間の1時まで少し時間があったので、中の食堂で「海軍さんのカレー」を食べました。この辺りでは横須賀のカレーが有名ですが、江田島のカレーもなかなか美味しかったです。見学時間は午後1時から2時半まで、海上自衛隊の施設なので勝手な行動は許されず、説明して下さる方の指示に従い行動しました。

 

 

ここは戦時中、米軍の空襲を受けなかったので、戦前からの古い貴重な建築(大講堂や旧海軍兵学校生徒館など)が残っており、それらは現在も使われています。しかし、今回の私の目的は教育参考館で、そこでは約45分の見学が許されました。建物の中は自由に見ていいということなので、早速順路に沿って行きましたが、45分では少なすぎるぐらい貴重なものが多くありました。正直、3時間は欲しかったです。ここには、勝海舟や坂本龍馬、そして東郷平八郎や山本五十六など幕末から終戦にかけての日本海軍に関係する有名人の遺品が展示されています。しかし、遺品は何も有名な人のものだけではなく、特攻隊で亡くなった人の遺品も展示されていました。

 

 

 江田島に行ったのが8月中旬、現在このコラムを書いているのが10月下旬で少し間が空いているせいか、或いは教育参考館内部での写真撮影が禁止されていたせいか、展示品の多くをはっきり思い出すことができません。しかし、それらを目の当たりにして、どのように自分の中で消化(さらには昇華)していいのか分からず、とても息苦しかったことを覚えています。広島には戦争に関係するものが多くありますが、ぜひこの旧海軍兵学校の見学をお勧めします。事前に必ず詳細をHPで確認してください。

  • 一覧に戻る
PAGE TOP
〒236-8501 横浜市金沢区六浦東1-50-1 TEL:045(786)7056
Copyright(c)2013 Kanto Gakuin University All rights reserved.