昨年2011年10月「ポエトリ関東」27号を発行しました。この雑誌は、関東学院文学部名誉教授のウィリアム・エリオット先生と川村和夫名誉教授、詩人の谷川俊太郎氏をはじめとする文学界の錚々たるメンバーで始められた日本語と英語バイリンガルの詩の雑誌です。2011年版は私ボツフォードが編集しましたが、日本はもとより世界各国から素晴らしい詩作品が集まりました。特に昨年は東日本大震災と津波被害、そして原発災害に心を寄せて創作してくださった詩人が世界中から寄稿して下さり、心を打つ作品集になったと自負しています。この雑誌を沢山の研究者や詩人に毎年寄贈していますが、今回は特に日本にたいして祈りにも似た言葉や感想が私のメールボックスに飛び込んで来ています。英語を勉強する学生の皆さん、英語の詩は最初難しく感じるかもしれません。しかし、声に出して音を聞く様に楽しんでみてはいかがでしょうか?美しい詩は読むだけで、良い音楽を聴くのと同じ様なバイブレーションを心と体に与えてくれます。たまには全く文法を無視しながら言葉だけに集中してみるのもおもしろい楽しみ方です。英語には、日本語と同じくらい深く沢山の美しい音色と味わいがあります。声に出してみるのが、意外にも英語の本質にワープできる不思議な道であることも多いと私は感じています。