2022.06.08.
比較文化学科君塚 直隆

プラチナ・ジュビリーを解説しました!

 今年は、イギリスのエリザベス2世女王(1926~  、在位1952~  )が即位されてから70周年を迎えました。これにあわせて「プラチナ・ジュビリー」というお祝いの式典が催されています。女王はこれまでに、シルヴァー(25年)、ゴールデン(50年)、ダイヤモンド(60年)という3回のジュビリーを祝ってこられましたが、「プラチナ」はイギリス史上でも初めての慶賀となります。
イギリスは一年中どんよりした曇天が続き名物の「雨」も多いのですが、6月から7月にかけては晴天が多く、イベントにはもってこいです。今回も、6月2日に女王誕生日をお祝いする近衛連隊のパレード、3日にセント・ポール大聖堂での感謝礼拝、4日に女王がお好きな競馬と宮殿前での野外コンサート、そして5日には大ランチパーティーがおこなわれました。2日のパレードはNHKのBSプレミアムで特番が組まれまして、私も東京のスタジオから生中継で解説をいたしました。
今年で96歳を超えられた女王陛下はパレードには参加されませんでしたが、バッキンガム宮殿のバルコニーから近衛連隊の勇姿を眺めておられました。そのあとは空軍による恒例のお祝い飛行も見られました。イギリスはもとより世界史上でも最長寿記録を更新中の女王は、今でも600以上の各種団体の総裁・会長を務め、日夜公務に励んでおられます。こうした女王の真摯な姿勢に国民は感動し、このようなお祝いになったのですね。
あと2年ほど後(2024年5月)に、女王はついに史上最長の在位を誇るフランスの国王ルイ14世(在位1643~1715年)が持つ、72年110日という記録を超えることになります。これからもお元気でご家族とともにお過ごしいただきたいですね。
エリザベス女王については、今年8月7日に開催予定の「夏のオープンキャンパス」の体験授業でお話しします。お楽しみに!