これまでに担当した教員コラムでもお伝えしたように、私は、東京国立近代美術館フィルムセンターが主催する「よみがえる日本映画」というシリーズ上映企画に、足かけ3年程、関わらせていただいていました。ちょうど今、vol.7松竹篇が、3月16日(日)まで開催されています。この松竹篇で、シリーズ企画はひと区切りになります。
http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2014-2/kaisetsu.html
(上映企画ウェブサイト)

 

上のウェブサイトで各作品名をクリックすると、解説が表示されます。また今回も、「企画の見所」の執筆を行いました(「企画の見所」は、フィルムセンターが隔月で発行している『NFCニューズレター』の第113号に掲載されています)。

 

お勧めは、スクリーンでは長らく観ることがかなわなかった、さまざまな「すれ違い」を描いた、戦前・戦中の松竹メロドラマ映画です。大学生の皆さんにとっては、すれ違いのメロドラマと言えば、10年ほど前に日本でも流行した韓国ドラマ『冬のソナタ』が思い浮かぶかもしれませんが、今回の上映作品を観ると、こんなに昔からメロドラマは人気のジャンルであったのがよく分かるでしょう。

 

現在は、映画を観るのに様々な選択肢があります。しかし、映画館の大スクリーンで観るのはやはり格別な経験です。しかも今回のラインナップには、公開以来、長らく顧みられることがなかったため、大部分の方々にとって初めての鑑賞となるであろう作品も多く含まれています。是非ご覧下さい。