担当科目
社会言語学、日本語教育実習、ゼミナール 他
氏 名 | 伊藤 健人(いとう たけと) |
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所 属 | 国際文化学部比較文化学科 |
専門分野 | 言語学/日本語学(文法論・意味論・語用論)、日本語教育学 |
最終学歴 | 神田外語大学大学院 言語科学研究科 言語科学専攻 博士課程 |
研究テーマ | 言語学/日本語学(文法論・意味論・語用論)、日本語教育学 |
主要業績 |
【日本語教育に関するもの】 ・『日本語教育教科書 日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド 第4版』, 翔泳社, 2017年 ・「群馬県における地域日本語教育の在り方-課題の可視化にむけて-」, 『国文学研究』第31号, 群馬県立女子大学国語国文学会, 2011年 ・『日本語学習・生活ハンドブック』, 文化庁, 2009年 ・「地域日本語教育-取組むべき課題はなにか-」, 『日本語学』9月号, 明治書院, 2009年 ・「定住外国人児童生徒の日本語教育―現場で今何が必要なのか」, 『月刊 言語』9月号, 大修館書店, 2007年 【日本語学・言語学に関するもの】 ・「「ある」を述語とする所有表現の構文的特徴 -「〈拡張型〉所有」と「〈内包型〉所有」-」, 『国文学研究』第35号, 群馬県立女子大学国語国文学会, 2015年 ・「イメージ・スキーマ」, 森・高橋[編]『認知言語学 基礎から最前線へ』, くろしお出版, 2013年 ・『イメージ・スキーマに基づく格パターン構文-日本語の構文モデルとして-』, ひつじ書房, 2008年 ・「日本語教育における言い換え-2つの方向性と多様性-」, 『日本語学』11月号, 明治書院, 2007年 ・「[-ニ-ガV]構文におけるニ格名詞句について:構文文法的考察」, 『日本認知言語学会論文集』第7巻, 日本認知言語学会, 2007年 |
メッセージ | 在学生と進学を考えている高校生に聞きます。正直に答えてください。 Q1:何のために大学に進学するのですか? Q2:大学でどんなことを学びたいですか? Q3:大学での学びは何の役に立つと思いますか? Q4:なぜこの学科を選んだのですか? Q5:卒業後の進路希望はありますか? こんなに重たい質問ばかりでは簡単には答えられませんね。例えば、下のA1〜A5のように思っている人もいるかもしれません。 A1:友だちとかも大学に行くし、就職とか考えたら大学とかは出といたほうがいいって家族に言われたから… A2:いや、特には…。でも、単位を取らないと卒業とかできないから… A3:よくわかんないけど、何かの役には立つんだと思う、たぶん… A4:文化とかには、まあ、なんか興味とかあるし… A5:う〜ん…。まあ、とりあえず就職とかはしようかと… 大学進学の目的意識と学びたいことが明確で、その学問の有用性と学科の特性を理解しており、さらに、卒業後のライフデザインが描けている学生?…そんな学生はほんの僅かだと思われます。 ところで、上のA1〜5の発話には、不思議な表現がたくさんあります。A1の「とか」を例に見てみましょう。「とか」は「寒いから、鍋“とか”シチュー“とか”体があたたまるものが食べたい。」のようにいくつかの同列の事柄を列挙する場合に使われます。しかし、A1の「友だち“とか”」「就職“とか”」「大学“とか”」には、いくつかの同列の事柄が想定できません。また、A2、A4、A5の「とか」も同様です。このような不思議な表現はどう考えれば良いのでしょうか? さて、本題です。私の研究領域である言語学・日本語学と日本語教育学は、このような“ことばの謎”を解き明かす学問です。冒頭の質問にA1〜5のようにしか答えられないと思っているあなた、ぜひ言語研究と日本語教育の学びを通してQ1〜5の質問に自分なりの答えを見つけてみませんか? |