教員紹介

髙井 啓介

担当科目

基礎ゼミナール、ゼミナール、聖書の思想、キリスト教と現代、比較宗教学特殊講義 他

氏 名 髙井 啓介(タカイ ケイスケ)
所 属 国際文化学部比較文化学科
専門分野 キリスト教学
最終学歴 イェール大学大学院中近東言語文明学科 博士課程修了(Ph.D.)
研究テーマ 旧約聖書の思想、宗教文化と宗教思想の比較研究、キリスト教史
主要業績 1.Old Babylonian Letters of Petition and Later Individual Lament Prayers(Ph.D.dissertation:Yale University,2009)
2.“Miktāb, Votive Thanksgiving Song, and the Prayer of Hezekiah(Isaiah38:9-20)’, OrientXLV(2010), 87-99
3.「古代イスラエルの死者のゆくえ―『エン・ドルの霊媒の物語』(Ⅰサム28章)を紐解きながら―」東洋英和女学院大学死生学研究所編『死生学年報2014語られる生と死』リトン、2014年、5-24頁
メッセージ  わたしは、キリスト教や宗教学の授業を担当しますが、受講生のなかで一番多いのは、宗教を「こころ」の問題、内面の事柄と考える人たちです。そういう人たちは宗教を、「信じる」ということばと結びつけているようです。特定の宗教を信仰していない人が、自分は「無宗教」であると言うのを見てきました。信仰とだけ結び付けてしまうと、宗教は自分には関係ないものとなってしまうように思うのです。この大学では、キリスト教学の授業の一つが必修科目となっています。それなのに、宗教が自分と全く関係がないと思ってしまったら、授業は苦痛になるばかり。そういう苦痛の時間を皆さんには味わってほしくありません。
 宗教はたしかに「こころ」と深く結びついています。でもよく考えてみると、宗教には別の側面もあります。皆さんのなかには、お正月に神社に初詣に行くという人が多くありませんか?神社では、決められたように礼と拍手をし、お賽銭を投げて願い事をしながら祈るでしょう。信仰の有無はあまり関係がありません。エルサレムのアル・アクサ・モスクに礼拝にでかけるイスラームの人々と、初詣で祈る皆さんは「かたち」としてはそんなに違いがありません。どちらも立派な「宗教的なふるまい」なのです。そう考えると宗教の受け止め方も少し変わってくるかも知れません。
 私の担当する授業では、このようなこれまで皆さんがあまり気付いていないかもしれない宗教の側面、キリスト教の姿を伝えていきたいと思っています。みなさんはすでに生活のいろんな場面で宗教に出会い、つきあっているかもしれない。であるのに、隠れていて見えなかったことがあるかもしれないのです。キリスト教についてでも、宗教一般についてでも、それ以外のことでも、なにか気になることがあったり、知りたいことがあったりしたら、研究室を訪ねてきてください。いつでも歓迎いたします。

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