担当科目
日本の言語文化、文学、文章を学ぶ 他
氏 名 | 井上 和人 (イノウエ カズヒト) |
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所 属 | 国際文化学部比較文化学科 |
専門分野 | 日本文学(古典) |
最終学歴 | 早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程日本文学専攻 博士(文学) |
研究テーマ | 日本近世文学、とくに西鶴および西鶴以後の浮世草子 |
主要業績 |
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メッセージ | はじめまして。井上和人と申します。日本の古典文学に関する授業を担当します。まず、ひとことご挨拶を。 古典文学はおもしろい。――「ウソだろ」って? ウソや冗談で、こんなことは申せません。では、お言葉にあまえまして、もうひとこと。 江戸文学はとくにおもしろい。――「シャレボンとかキビョウシとかナントカハッケンデンとか、受験のとき覚えたし」。確かに、まちがえではありませんけれど……。 古典文学は読むものです。作品の名前や作者の名前を暗記するためのものではありません。読んで、笑ったり、泣いたり、ゾーっとなったり、ほろっとしたり、せつなくなったり、頭をかかえたり、腹を立てることだって。そういう感じを「おもしろい」というなら、「古典文学はおもしろい」のです。 例えば、こんなのはどうでしょう。近松の『曾根崎心中』。「この世のなごり、夜もなごり、死にに行く身をたとふれば、あだしが原の道の霜、一足づつに消えてゆく」。あるいは、秋成『雨月物語』から「吉備津の釜」。「明けたる戸腋(とわき)の壁に腥々(なまなま)しき血灌(そそ)ぎ流れて地につたふ。されど屍(しかばね)も骨も見えず」。 井上の趣味で、江戸時代の作品なのはお許しを。でも、どういう物語に出てくるか、気になりませんか。気になったあなた、もう古典文学から逃れられません。「みんなにいえなかったけど、高校のときから古典、いいなと思ってました」という「隠れ古典ファン」のあなた、隠れている必要はありません。それから、「古典がおもしろいなんて、ウソだ。ゼッタイ」という大勢の諸君、ウソかホントか、教室で会おう。 |
ゼミナール | ゼミナールでは、日本の古典文学を読みます。江戸時代の文学作品が主になりますが、ゼミ生諸君の要望も容れていこうと考えます。まずは、変体仮名の読み方や注釈・現代語訳から始めましょう。基本中の基本ですから。そうして、卒業論文を書く4年生になるまでには、諸君なりの作品解釈ができるようにしたいものです。 |
お問い合わせ | inouekzh@kanto-gakuin.ac.jp |