2017.06.09.
比較文化学科森島 牧人

国際理解とボランティア

関東学院は、2017年度で創立133周年を祝います。この学校の校訓は、「人になれ 奉仕せよ」です。「教育」、「研究」、それに「社会貢献」が加わった今日の大学教育では、学院の伝統である「奉仕教育」が強く意識されましょう。大学でも、すでに多くのサービスラーニングが行われています。

今年の3月に、私は、関東学院がこれまで15年に亘って支援してきた、タイ北部山岳少数民族(カレン族)の村に行ってきました。

写真1(400)
(タイ山岳少数民族ティワタ村に設置した「関東学院サービスラーニングセンター」の前で筆者)

以前に比べると、タイ政府が村々に支給した小さなソーラーパネルにより、各村にも小さな明かりがともるようになりました。しかし、山奥には依然として、山肌にへばり付くように点在する、藁と竹でできた粗末な高床式の家々が並んでいます。雨季の時には土砂と共に流されてしまい、大きな被害が出ます。

※3枚1組の写真は、クリックすると拡大します。
☆写真1-3

この被害を防ぐため、本学の学生・教員たちは、少し平らな土地を切り開き、雨季の時のシェルター兼村のチャペル(礼拝堂)を、村人と共に建設しています。これらの建物は、これまで資金を支援してくれた国際ソロプチミスト、日本バプテスト海外伝道協会と、奉仕の力をもって作業した関東学院の生徒・学生・教職員・保護者とが協働した結果です。今回献堂したもので、15棟になりました。

☆写真4-6

☆写真7-9

☆写真10-12

教員C 森島先生 写真13-15

子供たちの識字教育には、彼らが学校に行く必要があります。

☆写真16-18

この地球で同じ時を生きる私たちにとって、相互に「異なるもの」を理解し合い、「共に生きる」知恵を獲得する必要があると思います。この異文化理解を、関東学院大学で、ボランティアを通して学びませんか。