国際文化学部の学び
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国際文化学部のゼミナール教育

高校までの授業にはみられない、大学独自の科目は「ゼミナール」、略して「ゼミ」です。ゼミは、学問的にある程度の基礎を学習した学生が、それをふまえて専門分野の知識や技能を身につけるために、自ら指導教員を選び、その指導のもとに学問研究を行う、演習形式で行われる授業です。

担当教員によってスタイルは違いますが、学生による研究発表やそれをめぐっての討論を行う、少人数かつ双方向的な授業であるところがゼミの特徴です。その目的は、共通の学問的関心をもつ少数の学生が、指導教員のもとで研究し、討論を深め、より専門的な問題解決をはかってゆくところにあります。コンパや合宿などが催されることもあり、それもゼミの楽しみのひとつではありますが、中心を占めるのはあくまでも学問研究です。学生は、ゼミでの切磋琢磨を通じてそれぞれの研究を深め、より高度な知識や技術を獲得するとともに、より広い視野に立って世界を展望することができるようになることを目指します。

英語文化学科・比較文化学科ともに2年次からゼミが始まります。

所属ゼミを選ぶポイント

  • ゼミナールガイドをよく読んで各ゼミの概要を知る
  • 所属ゼミの選択前に開催されるゼミナール説明会に出席して各ゼミの特徴を把握する
  • 希望するゼミの担当教員のもとに直接赴いて話を聞く
  • 事前に担当教員の許可を得てゼミを見学する
  • ゼミの先輩から様子を聞く

ゼミにおいては、何よりも研究に対する真摯な態度が求められます。指導教員や他のゼミ生の議論に積極的に参加し、研究を深めていくならば、その成果はゼミを終える頃にははっきりと現れてきます。ゼミでの活動を通していろいろな意味で大きく成長することができるでしょう。そのことをしっかり念頭において、充実したゼミ生活を過ごすようにしてください。人間の、ことばの、世界の探究の旅はゼミから始るのですから。

英語文化学科ゼミナール例

英語文化学科ゼミナール例

福圓ゼミ 「シェイクスピアを中心としたエリザベス朝演劇」

ゼミナールでは、一行一行精読することに重点を置き、エリザベス朝文学のことばの豊かさを実感してもらう。それと同時に、当時の劇場、劇団、観客といった演劇をめぐる諸事情にも目を向けることによって、作品の理解を深めたいと思っている。また、Shakespeareの作品が書かれたテクストとしてのみ読むのではなく、演じられるものとして体験してもらうために、play readingや観劇を予定している。

児玉ゼミ 「メディアを通して学ぶ現代アメリカ文化」

このゼミでは映画や文学、音楽などを素材に、現代アメリカの社会や文化について学んでいく。ただ内容を楽しむだけではなく、社会的、文化的な要素やテーマを分析し、それぞれの作品をより深く理解し、論じられるようになることを大きな目標とする。時代としては20世紀以降、特に第二次大戦以降から現在までを扱う。

比較文化学科ゼミナール例

比較文化学科ゼミナール例

碓井ゼミ 「映画、複製芸術、博物館・美術館」

皆で文献を輪読、同じ作品を鑑賞し、グループ発表・ディスカッションを行うことで、作品分析の手法を身につける。随時、博物館・美術館・関連施設への見学をあわせて行う。

井上ゼミ 「『西鶴諸国ばなし』を読む」

奇談集と呼ばれる井原西鶴の『西鶴諸国ばなし』は、妖怪や亡霊の登場する怪談が多数を占めるが、そうした怪しい物の登場しない、人間しか登場しない話も交じっている。『西鶴諸国ばなし』の序文で「人はばけもの、世にない物はなし」とあるが、これについてどう思うか、作品を読み進めながら、『西鶴諸国ばなし』の特質(わかりやすく言えば面白さ)について考えていく。到達目標として、テキストの語釈を理解し、説明できるよう、適切な現代語訳がつけらるように、当時の文化や作品の背景についての知識を深めることが挙げられる。

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