担当科目
英米文学入門2、英語圏文化研究Ⅱ、基礎ゼミナール 他
氏 名 | 児玉 晃二 (コダマ コウジ) |
---|---|
所 属 | 国際文化学部英語文化学科 |
専門分野 | 現代アメリカ文学・文化 |
最終学歴 | 学習院大学大学院 人文科学研究科 イギリス文学専攻博士後期課程 |
研究テーマ | 現代アメリカ小説・文化 |
主要業績 |
1.「Hocus Pocusにおけるフィクション化の作用」『学習院大学英文学会誌』2005年度版、2005 2.「デジャ・ヴとしての『語り』-ドン・デリーロ『ホワイト・ノイズ』を読む」『学習院大学文学部研究年報』第55号、2008 3.(訳書)ジェス・ウォルター『美しき廃墟』岩波書店、2015 |
メッセージ | 私が研究している現代文学のキーワードのひとつに「偶然性」があります。誤解を恐れずにかなり思い切って単純化すると、「世の中には固定化された価値観やものなど存在しない」という考え方でしょうか。ちょっと違うかな。まあいいでしょう。この言葉は一見、とても寄る辺ない印象を与えます。だって、何事も信じられないということですから。考えてみれば、宇宙や地球や生命の誕生だって、確率的には極めてまれな「偶然」の産物なので、人の世の出来事なんて言わずもがななのかもしれません。でも、悲観的になる必要はありません。少し視点を変えてみましょう。「確かなことがない」ということは、「どんなことだって起こりうる」という意味でもありますよね。もう少しわかりやすく言い換えましょう。可能性は無限大。これなら明快です。 ある意味では、私も皆さんも「偶然」に導かれて、この大学にたどり着いたと言えるかもしれません。この「偶然」の出会いから一体なにが生まれるのでしょうか。わくわくしませんか。皆さんがこれから大学で「偶然」に出会う友人、知人、本、映画、授業、サークル、アルバイト等々からも、皆さん自身にとって大切な何か、それこそ、化学反応が起きるかもしれません。失敗したらどうしよう?そんなことは心配無用です。失敗だって「偶然」に左右されるのですから、自分の力の及ばないことを気にしても仕方がありません。もちろん、努力も反省もとても大切です。「偶然」の生じる方向性を変える重要な要素になるのですからね。でも、時間の針は戻せないし、失くした財布もふられた恋人も(たぶん)戻ってきません。だとしたら、新しい「偶然」を求めて前に進むしかないですよね。色々なことに挑戦して、ぜひ充実した大学生活を送ってください。それで、色々とあって、もし誰かと話したくなったら、気軽に研究室のドアを叩いてください。いつでも歓迎します。 |
お問い合わせ | kodama@kanto-gakuin.ac.jp |