2009.08.06.
英語文化学科福圓 容子

横浜に集うシェイクスピア・ファンたち

シェイクスピアは、遠く離れたイギリスの、しかも400年も前に活躍していた劇作家ですが、
時代も場所も隔たったこの日本には、根強いシェイクスピア・ファンがたくさんいます。

そんな芝居好きたちが集う、劇団YSG(The Yokohama Shakespeare Group)の第6回公演。
横浜山手にあるエリスマン邸で行われた「60分で旅するHamlet」&レクチャー&参加型アフタートーク
(YSG座長代行の佐藤正弥氏による企画・演出)に、今回は私もレクチャラーとして参加してきました。

公演前のショートレクチャーを担当しました

劇の大詰め。剣の試合のシーン

この劇団は、2001年1月の第1回公演より横浜を中心にエネルギッシュな活動を続けています。
座長は本学職員でもいらっしゃる瀬沼達也氏。
今回は病気上がりですが、娘さんがハムレット役を演じるため保護者として、
ハムレットの父の亡霊役で応援参加されました。

クローディアスとガートルード

独白するハムレット

YSG版Hamletは、ホレイショーの語りによるもうひとつの『ハムレット』―
日本語の語りと原語の台詞のコラボレーションも違和感なく、とても自然でした。
ハムレットを演じたのは、ご覧の通り、うら若い可憐な女性。
彼女の演ずる瑞々しくひたむきなハムレットは、私の心に爽やかな余韻を残してくれました。

左からホレイショー(小池智也さん)、ガートルード(小嶋しのぶさん)、
ハムレット(瀬沼恵美さん)、クローディアス(増留俊樹さん)、
亡霊(瀬沼達也さん)、レアーティーズ(佐藤正弥さん)

居室の場のハムレットとガートルード

演劇って本当にいいものですね。

(英語英米文学科 福圓 容子)