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多文化共生社会のクリエイター

グローバル化が進展しさまざまな問題を引き起こしている21世紀において、比較文化学科では、日本を含むアジアや欧米諸国の言語、文化、歴史、思想について広く学び、多様性の尊重や異文化の問題の重要性を本当の意味で理解し、新たな共生社会へ向けて積極的かつ実践的に行動できる「社会人」を育成します。そのために、中国語や韓国語、スペイン語、フランス語をはじめとする各種語学から、異文化理解の背景となる各国の文化、歴史まで、多くの体験型授業や国際交流を交えて学びます。

専門的に学びたい地域に応じて三つの研究分野が用意されています
日本文化研究
日本の文学・歴史・社会・生活・思想を学び、関連する地方へ赴き、学びの理解を深めます。
東アジア文化研究
中国および朝鮮・韓国の文学・歴史・社会・生活・思想を学び、各国へ赴き、異文化理解を深め、共生の在り方を考えます。
欧米文化研究
フランス・ドイツ・イギリス・アメリカの文学・歴史・社会・生活・思想を学び、各国へ赴き、異文化理解を深め、共生の在り方を考えます。

学びの流れ

外国語教育に加えて、国内外に赴く体験学習も重視。
世界の共生を考える力を身につけます。

カリキュラム

多様な国や地域の文化を広くかつ深く学ぶことのできるカリキュラムが用意されています。
第二外国語を自由に変更でき、複数の言語を学ぶことができることも特徴です。
※2024年5月 掲載予定

PICK UP 科目

長い交流の歴史を持つ東アジアでは、戦争と植民地の問題が現在にも影響を及ぼしています。本授業は、中国、日本、朝鮮半島の歴史文化・政治制度について、伝統中国の支配、倭寇と鎖国、植民地文学、伝統と近代、独裁と民主化、社会主義国家などの問題を通して、歴史的観点から東アジアの「今」を考察します。

近年、フランスではさまざまな文化的問題が生じています。それらの問題は、私たちがフランスに抱く一般的なイメージとは大きく異なるもので、フランスの本当の姿である、その文化的多様性を伝えています。この授業では、フランスやヨーロッパでいま生じている多くの文化的問題を紹介するとともに、その歴史的な背景を説明します。フランスに対するイメージが大きく変わること、間違いありません。

映像と音響を用いて、観客の視覚と聴覚に同時に訴えながらひとつのストーリーを描いていく映画。この授業では、観客が、メインのストーリーを追いかけながらも、その周りにある、普通に観ていると記憶にとどめずに済ませてしまうところに着目し、それを「映画ならではの仕掛け」として紐解きます。

ワールドスタディ/日本文化探訪

ワールドスタディ

ワールドスタディは、大学で学んだ知識をもとに自分たちで海外研修の計画を立て、実際に現地で検証を行いながら異文化理解を深める比較文化学科独自のプログラムです。例年、中国、韓国、東南アジアから、アメリカ、イギリス、フランス、スペインまで、アジアと欧米諸国を対象に実施されています。
ワールドスタディでは、まず海外の文化や歴史、風習、伝統について集中的に学習し、現地で訪問する場所や施設を教員と相談しながら自分たちで考えて選び、研修の計画を立てます。その後、およそ一週間の研修を教員の引率により現地で行って、大学で学んだ情報や知識を検証するとともに、そうした情報や知識と現実とのずれを体感することで、異文化のより深く、より正しい理解に近づきます。海外で日本語を学ぶ学生たちとの交流が行われることもあります。
私たちが知っていること、知らないこと、知るべきことをその目で確かめることのできる、経験と知が一体となったプログラムです。

日本文化探訪

日本文化探訪は、ワールドスタディと同様に自分たちで計画を立て、日本国内のさまざまな歴史的名所、史跡で研修を行うプログラムです。神奈川県には横浜や鎌倉など名所や史跡が多く、関東学院大学の立地を生かしたプログラムになっています。
比較文化学科で学ぶ「文化」には、海外のものだけでなく日本の文化も含まれます。私たちがいまいる場所、拠って立つ伝統の起源や成り立ちを知ることは、日本の文化をより深く理解するためだけでなく、同時にそれを海外に正しく発信するためにも非常に重要です。
私たちが知らない文化、知るべき文化は、なにも私たちから遠く離れた場所にだけあるわけではありません。家の近所の神社やお寺、毎日の通学で通る小さな路地や電車から見える丘や山、ときおり道端に転がっているなんだかよくわからないものまで、ふだんの生活で何気なく目にするすべてのものが、私たち自身のいまに連なる興味深い起源や成り立ちをもっています。
ワールドスタディが未知の新たな発見を促すプログラムであるとすれば、日本文化探訪は慣れ親しんだこの日常を再発見するプログラムです。

ゼミナール教育

高校までの授業にはみられない、大学独自の科目は「ゼミナール」、略して「ゼミ」です。ゼミは、学問的にある程度の基礎を学習した学生が、それをふまえて専門分野の知識や技能を身につけるために、自ら指導教員を選び、その指導のもとに学問研究を行う、演習形式で行われる授業です。
担当教員によってスタイルは違いますが、学生による研究発表やそれをめぐっての討論を行う、少人数かつ双方向的な授業であるところがゼミの特徴です。その目的は、共通の学問的関心をもつ少数の学生が、指導教員のもとで研究し、討論を深め、より専門的な問題解決をはかってゆくところにあります。コンパや合宿などが催されることもあり、それもゼミの楽しみのひとつではありますが、中心を占めるのはあくまでも学問研究です。学生は、ゼミでの切磋琢磨を通じてそれぞれの研究を深め、より高度な知識や技術を獲得するとともに、より広い視野に立って世界を展望することができるようになることを目指します。英語文化学科・比較文化学科ともに2年次からゼミが始まります。比較文化学科では、教員の専門に応じて、欧米やアジア、日本の歴史、文学から、宗教文化、映像文化、身体文化まで、多様なテーマに関するゼミが開講されています。教員の専門やゼミについては教員紹介や教員コラムを参考にしてください。

資格/進路

資格

比較文化学科では、所定の課程を修めれば以下の資格を取得することが可能です。

比較文化学科

中学校教諭〔社会〕
高等学校教諭〔地理歴史/公民〕
日本語教員
学芸員
司書
司書教諭

また英検やTOEIC、TOEFLをはじめ、各種語学の検定試験の受験対策なども行っています(比較文化学科では語学の検定試験の受験料を助成する制度があります)。それらにくわえて、就職支援センターでは、各種国家資格(旅行業務取扱管理者、宅地建物取引士など)、公的資格(日商簿記検定など)、民間資格(秘書技能検定、色彩検定など)の対策講座を受けることができます。詳しくはキャリアサポートのページをご覧ください。

主な進路・就職先

国際文化学部の卒業生は、言語・歴史・文化の幅広い分野の知識を身につけていることから、その就職先は、旅行・観光業、金融・保険業、専門商社、情報通信サービス、建設製造業、公務員など多岐にわたります。比較文化学科は、他学部に比べて中学・高校の教員(社会)や日本語学校の教員を多く輩出していることが特徴となっています。

比較文化学科DATA

就職先は過去2年間の実績より抜粋。
企業名などは順不同です。

卒業後の主な進路

運輸・航空業
観光・サービス業
流通・小売・卸売業
情報処理・通信サービス
金融・証券・保険
外資系企業、国際機関
教員(中学・高校)
日本語教員
博物館・美術館学芸員
学習塾
公立図書館司書
国家・地方公務員
大学院進学
など

主な就職先

日本航空(株)
全日本空輸(株)
東日本旅客鉄道(株)
京浜急行電鉄(株)
(株)エイチ・アイ・エス
(株)東急百貨店
味の素(株)
大和ハウス工業(株)
イケア・ジャパン(株)
文化シヤツター(株)
富士ソフト(株)
日本生命保険(相)
第一生命保険(株)
かながわ信用金庫
湘南信用金庫
城南信用金庫
松本市
下田市
法務省
神奈川県警察本部
など