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英語文化学科

氏 名 Alan Botsford(アラン ボツフォード) 教授
所 属 学部:Faculty of Intercultural Studies, Department of English Language and Culture
大学院:Graduate School of Letters, Department of English Language and Literature
担当科目 学部:Reading Strategies, Poetry and Culture, Integrated English,Seminar in American Short Story
大学院:English Communication
専門分野 Research on Walt Whitman & Emily Dickinson, 19th and 20th Century American Poetry. –Walt Whitman’s poetic masterpiece Leaves of Grass (1855) is noted for offering a vision of ‘democratic man’ that still resonates with Americans today.
最終学歴 M.F.A Columbia University
主要業績 (1)Walt Whitman of Cosmic Folklore: Reimagining Walt Whitman for the 21st Century (Sage Hill Press, 2010)
(2)Possessions: Poems in American Poetry (Cyberwit, 2022)
(3)Dreamer: Poems in Culture (Cyberwit, 2023)
受験生のみなさんへ Reading is at the core of humanities study, of both analysis and creativity.
We need to make advances in human understanding. This continues to be the function of the humanities. We must learn to actively cultivate our critical thought and imagination to face the challenges of the 21st century.
氏 名 入江 識元(イリエ ノブモト) 教授
所 属 学部:国際文化学部英語文化学科
大学院:文学研究科英語英米文学専攻
担当科目 学部:アメリカ文学史、アメリカの小説と文化、航空ビジネスと英語
大学院博士前期課程:米文学研究II-1・2(アメリカ小説)、アメリカ小説特論
大学院博士後期課程:英米文学特殊講義IV-1・2(20世紀アメリカ小説)
専門分野 アメリカ文学(Henry Jamesの短編研究、1920年代アメリカ小説)、アメリカ政治外交史(19世紀~20世紀初頭中心)、航空事業論(航務サービスとグランド・ハンドリング)、キャリア教育
最終学歴 中央大学大学院文学研究科博士後期課程英文学専攻
主要業績 (1)論文「凋落のイギリスと若きアメリカの殉教者: 『情熱的な巡礼者』における語り手の改竄」『人文学会紀要』第141号, 87-120, 関東学院大学人文学会, 2019年.
(2)論文「ヘンリー・ジェイムズの『ある名画の物語』における肖像画の秘密とその機能」『人文科学研究所報』第43号, 73-102, 関東学院大学人文科学研究所, 2019年.
(3)論文「『ある五十路男の日記』における因習と近代的パラダイムの相剋」『人文科学研究所報』第47号, 19-46, 関東学院大学人文科学研究所, 2024年.
受験生のみなさんへ アメリカ研究の傍ら大学で約30年間、学生の皆さんの就活をサポートしてきた経験から、大学を有意義に過ごす提案が3つあります。
第一に、自己診断できるようになること。海外研修やインターンシップなど、オフキャンパスでの活動に参加したことを就職活動に活かすにも、自己診断できる力で差がつきます。
第二に、たった一つのことを納得のゆくまで掘り下げること。たった一つのことを掘り下げ、極める贅沢な時間が学生には与えられているのです。一つのことを、なぜ、なぜ、なぜ……と突き詰める習慣をつけましょう。
第三に、新しい自分を毎日足していくこと。コンプレックスは誰にでもあります。むしろ新しい長所を少しずつ足していく――それが「成長」なのだと思います。「学生」という貴重な限られた日々を――ディテールを大いに楽しみましょう。
氏 名 大橋 一人( オオハシ カズヒト) 教授
所 属 学部:国際文化学部英語文化学科
大学院:文学研究科英語英米文学専攻
担当科目 学部:現代英文法、英語文法研究、英語文化演習
大学院:[博士前期]英語学演習Ⅲ (意味論・統語論)、 英語学研究Ⅳ (意味論・統語論)、英語文法教育持論
[博士後期] 英語学特殊講義 (意味論・統語論)
専門分野 英語の意味論と統語論の研究。なかでも英語の時制や相に関する文法現象を認知文法的観点から研究している。「時間」や「行為」に対する人間の認識が文法にどのように反映されるのかを明らかにしたいと思っている。
最終学歴 筑波大学大学院修士課程教育研究科英語教育コース
修士(教育学、筑波大学)
主要業績 (2)「事態の焦点化と時間認知構造」『英語と文法と』開拓社, 2007年.
(3)「文法研究への誘い -「途中経過」と「結果」の文法-」『英語英米文化の展望』関東学院大学出版会, 2014年.
(4)『授業力アップのための一歩進んだ英文法』開拓社, 2017年.(編著)
受験生のみなさんへ 高校での授業や受験勉強は、大学に入ってからも、また、社会人になってからも大いに役立つ大切な土台を作ってくれます。大学では高校までに学んだことを基にして「考える」力を養います。私の授業では英語のしくみについて「疑問を持ち」「考える」ことを重視します。英語を通してものごとを「考える楽しさ」がわかるようになれば、もう社会人になる準備は整ったと言えます。大学入学後の勉強を実りあるものにするためにも、高校生のみなさんは、今はしっかりとした土台作りをしてください。大学生のみなさんは「自分の心で感じ、自分の頭で考える」ことを習慣にしてください。「考える」ことがめんどうなことではなく、楽しいことになるはずです。
氏 名 角田 麻里(カクタ マリ) 准教授
所 属 学部:国際文化学部英語文化学科
担当科目 学部:異文化コミュニケーション各論、英語科教育法1、総合英語演習、通訳基礎論、多文化交流セミナー
専門分野 異文化コミュニケーション、社会言語学、英語教育。日本のろう教育や手話通訳に関する研究。
最終学歴 国際基督教大学教育学研究科教育方法学専攻博士後期課程
博士(教育学)
主要業績 (1)論文 「ろう者のアイデンティティー形成 : インテグレーション経験者の視点から」『関東学院大学人文学会紀要』第144号、2021年7月
(2)論文 “Information Accessibility for the Deaf in Japan: Changes after the Convention on the Rights of Persons with Disabilities ”『関東学院大学人文学会紀要』第146号、2022年7月
(3)論文 “English Education for the Deaf in Japan: the National Curriculum and Methodologies for Teaching Deaf Students in Regular Schools ”『関東学院大学人文学会紀要』第148号、2023年7月
受験生のみなさんへ 人は多様であり、様々な文化や価値観が存在します。大学は、学びの場でもあり、交流の場でもあります。大学の講義のみではなく、仲間と「異文化交流」することにより他者の考え方や自分の考え方を知ることができます。その事によって、今まで意識してなかったこと、気が付かなかったことを知り、視野を広げていくことができます。視点や見方を知る事によって相互理解につながりより深い関心へと繋がると私は思っています。
皆様と一緒に学問のみでなく様々な面で交流をし、私自身も学ぶことができます。そのような「出会い」を楽しみに皆様にお会いできるのをお待ちしております。
氏 名 草山 学(クサヤマ マナブ) 教授
所 属 学部:国際文化学部英語文化学科
大学院:文学研究科英語英米文学専攻
担当科目 学部:英語学概論・各論、英語からみる日本語、Integrated English I・II
大学院:〈博士前期〉 英語学研究/演習I・II(語用論・認知言語学)、英語意味論特論、比較言語特講I・II〈博士後期〉英語学特殊研究I・II(語用論・認知言語学)
専門分野 ことば・認識・文化のかかわりに関する研究(認知意味論・言語文化論)
日本語と英語の比較研究(日英語対照言語学)。
最終学歴 筑波大学大学院文芸・言語研究科(現 人文社会科学研究科文芸・言語専攻)
修士(言語学(英語学)
主要業績 (1)論文 「いつ「着点」が「受け手」と認識されるのか―二重目的語構文と To使役移動構文の場合を中心に―」『日本認知言語学会論文集』第4巻、2005年。
(2)論文 「場所格交替における動詞と構文の融合可能性」『関東学院大学文学部紀要』第131号、2014年。
(3)論文 「動作主と支配者と道具主語構文」『関東学院大学人文科学研究所報』第39号、2015年。
受験生のみなさんへ  大学ではぜひ「脳の筋トレ(脳トレ)」をしていただきたいです。文系大学の講義で扱われる問題のほとんどが正解のないものです。もう少し言うと、正解は自分の中にあります。難しい問題が提示されても、それを自分なりに考え、自分なりの正解を出すことが大学での勉強です。脳トレの最終段階は、自分の考えを明確に論理的に相手に伝える力を身に付けることで、これが最も脳を鍛えることにつながります。相手にうまく伝えることができれば、より良いフィードバックも期待でき、相手との深いつながりを持つこともできます。このようにしてしっかりと鍛えられた脳は、貴重な財産となり、様々な問題を解決する土台となってくれるはずです。是非、思考訓練の場としての大学生活を思う存分楽しんでください。
氏 名 児玉 晃二(コダマ コウジ) 准教授
所 属 国際文化学部 英語文化学科
担当科目 英米文学入門2、英語圏の交流文化、アメリカの言語文化
専門分野 現代アメリカ文化・文学、特にポストモダン小説。アダプテーション研究と翻訳研究。
最終学歴 学習院大学大学院 人文科学研究科 イギリス文学専攻博士後期課程
主要業績 (1)「デジャ・ヴとしての『語り』-ドン・デリーロ『ホワイト・ノイズ』を読む」『学習院大学文学部研究年報』第55号、2008
(2)「『丘の上の町』の神話と1980年代のフィクション―Don DeLillo, White NoiseとKurt Vonnegut, Hocus Pocus」」『関東学院大学人文学会 紀要』第136号、2017
(3)(訳書)ジェス・ウォルター『美しき廃墟』岩波書店、2015
受験生のみなさんへ 大学1年生のときに、授業で4次元空間に生きる宇宙人が登場するSF小説について、真面目な顔をして楽しそうに語るおじいさんと出会い、色々な寄り道を経て大学の教員となり、今に至っています。自分の関心があることが大学で学べることなのだとわかってうれしかったのかな、と今では思います。私の研究室はアメリカの映画やアニメ、マンガ、ゲーム、DVD、書籍などの資料でいっぱいですが、それでも現代の作品や社会を研究対象としていると、学生の方が明らかに進んでいると感じることが少なくありません。大学で学べることの範囲も学生がどんどん広げていってくれるのだろうなといつも考えています。皆さんにも手伝ってもらえたらうれしいですね。
氏 名 Jason Pipe(ジェイソン パイプ) 准教授
所 属 学部:国際文化学部英語文化学科
担当科目 学部:English Communication、Communication Strategies、Global Identity and Citizenship
専門分野 第二言語習得、自習学習、メタ認知学習、探究学習、発音(音韻)。Timed-Pair-Practice(TPP)による授業内における英語の流暢さと発音の改善に関する研究。
最終学歴 バーミンガム大学大学院応用言語研究科TEFL/TESOL学修士課程修了
主要業績 (1)「Encouraging Innate Speech Production to Improve Fluency and Pronunciation」、2022年11月、『KOTESOL Journal 2022』第18号、143-178頁
(2)「Inclusion of Timed-Pair-Practice Framework to Improve Speed Reading, Comprehension and Confidence」、2022年03月、『明治大学情報コミュニケーション学研究』第21号、4-66 頁
(3)「Progress in Fluency through the Timed-Pair-Practice Framework 」、2022年03月、『東京経済大学人文自然科学論集』第150号、115 -165 頁
受験生のみなさんへ 私は日本はもちろん、英国の高校と大学でたくさんの学生を教えてきました。とくにイギリスではヨーロッパそしてアジアのさまざまな国の学生を教えていましたので、それぞれのニーズに合わせたクラス運営を心がけていました。ですから、関東学院大学でも学生の皆さんに合った英語を学習できる授業を展開できると思っています。
英語を車の運転と考えてみましょう。 高校まではエンジンなどの複雑な仕組みを学びました。でも大学とくに私の授業では車の運転にトライをしてみます。 どのくらいの速度でどんな距離を、さらにはどこに向かって車を走らせるのかを自分で決めて運転してみましょう。そのために私のクラスでは路上運転練習をするように、実践的でエキサイティングな授業を進めていきます。
氏 名 四條 真也(シジョウ マサヤ) 専任講師
所 属 国際文化学部 英語文化学科
担当科目 Integrated English、トランスナショナル文化論、英語圏の交流文化
専門分野 文化人類学および社会人類学
ハワイを含むアメリカ社会、および沖縄・奄美社会
スポーツにおける筋力トレーニングの浸透と受容
最終学歴 首都大学東京大学院(東京都立大学大学院)社会科学研究科 博士後期課
博士(社会人類学、首都大学東京)
主要業績 (1)論文「制度の中の『伝統』―アメリカの養子縁組制度における『ハーナイ』の機能に関する一考」『文化人類学』79-2号、2014年9月
(2)単著『ハワイアン・プライド—今を生きるハワイ人の民族誌』教友社、2019年8月
(3)共著『ようこそオセアニア世界へ』昭和堂、2023年2月
受験生のみなさんへ 私は「文化人類学は五感で学ぶ学問」だと考えています。そんな文化人類学が大切にしている研究方法がフィールドワーク(参与観察)です。フィールドワークでは、興味のある地域に自ら赴き、現地の人々と一緒に生活することで、本やネットでは知ることができないその場の空気や人々の感覚・感情を学びます。
ハワイでのフィールドワーク中、私はフラ教室やウクレレサークル、タロイモ農園などに入り浸っていました。地元の人々が教えてくれる話は、日本では分からないことばかりで、新鮮でした。
関東学院で学ぶ皆さんには、大学生活の中で、様々な背景を持つ人たちと出会い、五感を使い、今まで知らなかった価値観を発見してほしいと考えています。
氏 名 David Heath(デビッド ヒース) 教授
所 属 学部:国際文化学部英語文化学科
担当科目 学部:日英翻訳の実践、英日翻訳の実践、翻訳論
専門分野 テレビ放送用の翻訳
最終学歴 英国ポーツマス大学大学院(翻訳研究)
主要業績 (1)Heath, D., Misawa, M., & Crabbe, S. (2023). Japanese-to-English translation target language standardization: a contrastive study of a corpus-based approach and the approach in Japan’s global English news production, Bulletin of the Society of Humanities Kanto Gakuin University, 149, 11-28.
(2)Maitland, S., Tietze, S., & Heath, D. (2022). Multinational Corporations as Cultural Translators: Interpreting Difference in Diversity and Inclusion, Journal of Translation and Language Studies, 3(2), 16-36.
(3)Heath, D., & Maitland, S. (2020). A new modality of audiovisual translation? Covert translation of presenter scripts in Japan’s globally aired English-language TV music show, Bulletin of the Society of Humanities Kanto Gakuin University, 143, 183-214.
受験生のみなさんへ アフリカ系アメリカ人公民権運動の指導者だったキング牧師はこう書きました。「人々は互いを恐れるから仲良くしない。互いを知らないから恐れる。コミュニケーションを取り合わないから互いを知らない。」異文化に生きる人々のコミュニケーションには翻訳が欠かせないのです。外交、映画制作、テレビニュース制作、商品の宣伝等、あらゆる分野で翻訳が活きています。翻訳をやってみると自分の国の文化を客観的に見ることもできます。私は数十年に渡って国際テレビ放送等の現場で日英翻訳に携わり、その力を感じてきました。 やればやるほど興味深く感じます。皆さんと翻訳の理論と実践の面白さを分かち合いたいと思います。
氏 名 萩原 美津(ハギワラ ミツ) 教授
所 属 学部:国際文化学部英語文化学科
大学院:文学研究科英語英米文学専攻
担当科目 学部:英米文学入門、英語圏文化演習、イギリスの言語文化
大学院:イギリス小説特論
専門分野 英文学、とりわけイギリスの19世紀から20世紀への世紀転換期、それ以降の小説の研究
最終学歴 津田塾大学文学研究科博士課程単位取得満期退学
MA in English Studies(英文学、英国ノッティンガム大学)
主要業績 (1)「ジェイン・オースティンとポピュラーカルチャー:カルチュラル・アイコンとしての伝統の継承」『英語英米文化の展望』, 関東学院大学出版会, 2014年.
(2)「変わりゆくジェントルマン・イデアールと社会」『関東学院大学文学部紀要』第130号, 2014年.
(3)「『ヒルビー教区』に見るラファエル前派的要素」『関東学院大学人文科学研究所報』第41号, 2018年.
受験生のみなさんへ 「翻訳するのがもっとも難しい言葉の一つ」とされる英単語に「セレンディピティ」(serendipity)というものがあります。これはイギリスの「元祖ゴシック小説」といわれる『オトラント城』を書いたホレス・ウォルポール (1717-1797) の造語で、意味するところは「偶然を幸せに変える力」といったものになります。日常の些細な出来事のなかに散らばっている偶然――それは人との出会いかもしれないし、苦手な授業にあるかもしれません――を人生の「掘り出し物」(lucky find)に変えられるかどうか。皆さんが大学生活においてたくさんの幸運な偶然を見つけ出し、豊かで実りある時間を過ごされることを願っています。
氏 名 平坂 文男(ヒラサカ フミオ) 教授
所 属 学部:国際文化学部英語文化学科
大学院:文学研究科英語英米文化専攻
担当科目 学部:英語学研究、英語音声学、英語学特殊研究(音声学)、英語音声研究、英語の音のしくみ、Extensive reading D、Extensive listening D、基礎ゼミナール、ゼミナール
大学院:博士前期課程:英語学研究Ⅲ(音声学)
博士後期課程:英語学特殊研究Ⅱ(音声学)
専門分野 実験音声学・英語音声学
現在は、語頭破裂音の有声/無声の判別における複数のcueの相互関係に関する研究と、多層ニューラルネットワークを用いた米語と日本語の母音の比較研究を同時並行的に行っている。
最終学歴 上智大学大学院外国語学言語学専攻 博士前期課程)
主要業績 (1)「語頭破裂音の有声/無声の判別におけるVoice Onset TimeとF1-Transitionの役割に関する考察」関東学院大学人文学会紀要 137号 2017年
(2)「標準米語母音の経年変動についての考察」関東学院大学人文学会紀要 144号 2021年
(3)「多層ニューラルネットワークを用いた米語と日本語の母音の比較について」関東学院大学人文学会紀要 146号 2022年
受験生のみなさんへ 大学は学問への入り口です。何を学びたいか、しっかり目標を持って頑張ってください。
氏 名 福圓 容子(フクエン ヨウコ) 教授
所 属 学部:国際文化学部英語文化学科
大学院:文学研究科英語英米文学専攻
担当科目 学部:英語圏の演劇と文化、英語文学研究、英語文化演習
大学院:英国戯曲特論 I、 II
専門分野 イギリス演劇、演劇教育。シェイクスピアから現代イギリス劇作家にいたる劇作品や、大学教育におけるドラマ活動の可能性を研究中
最終学歴 津田塾大学大学院後期博士課程満期退学
主要業績 (1)「イマジネーションの世界へ――シェイクスピアを読むということ」 『英語のしくみとこころ―英語の世界を探る』(関東学院大学出版会, 2009): pp. 117-137.
(2)“Distorted Legend: Shakespeare’s Satirical Vision of the Trojan War. ” 『関東学院大学人文学会 紀要』第145号(2021): pp. 65-86.
(3)「トム・ストッパード『レオポルトシュタット』における贖罪の意識」 『関東学院大学人文学会 紀要』第147号(2022): pp.109-137.
受験生のみなさんへ 大学で過ごす4年間は、人生において何ものにも代えがたい貴重な時間です。皆さんは、この4年間のうちに多くの友人や教師と出会い、いろいろな考え方に触れることにより、自分の人生の方向性をある程度見極め、社会に旅立っていくのです。そのためには、失敗を恐れず、多くのことにチャレンジして下さい。成功は自信を、失敗は教訓を与えてくれます。私たち教員の側でも、皆さんが有意義に大学生活を過ごせるよう、全面的にサポートしていきたいと考えています。皆さんを関東学院大学の一員として迎えられることを心より願っています。
氏 名 松村 聡子(マツムラ サトコ) 教授
所 属 学部:国際文化学部英語文化学科
大学院:文学研究科英語英米文学専攻
担当科目 学部:イギリスの小説と文化、イギリス文学史、英語圏文化研究
大学院:イギリス小説特論、英文学研究(英国小説)、英米文学特殊講義(英国小説)
専門分野 19世紀イギリス小説の研究。ジェイン・オースティンをはじめとする女性作家の作品研究。
最終学歴 青山学院大学大学院文学研究科英米文学専攻博士後期課程
主要業績 (1)論文「多層的な『読み』――Northanger Abbeyにおける『読む』行為と蓋然性――」『ジェイン・オースティン研究』第7号, 日本オースティン協会, 2013年6月.
(2)論文「読みの応酬―『レイディ・スーザン』の書簡体の奥へ―」日本オースティン協会編『ジェイン・オースティン研究の今―同時代のテクストも視野に入れて―』 彩流社, 2017年4月.
(3)論文「“I believe there are few neighbourhoods larger.”:Pride and PrejudiceにおけるMrs. Bennetと近隣社会」『関東学院大学人文学会紀要』第149号, 関東学院大学人文学会, 2024年1月.
受験生のみなさんへ 私はイギリスの小説を専門としています。特に作品の中で女性登場人物たちがどのように描かれているかに興味があります。多様性に富んだ人々を理解するには、幅広い視野と相手の立場や心情を慮る想像力が必要ではないでしょうか。異国の小説を読むことは、違った歴史や社会、文化を背景にした登場人物たちの悲喜こもごもの物語に触れることを意味します。読むことで想像力を豊かにすることができ、文化や歴史についての深い洞察も得られるのです。様々な本を読んでいろいろ考える、というまとまった時間が取れるのが学生時代の特権のひとつだと思います。本をきっかけに、知的好奇心を大学で一緒に育てていきましょう!
氏 名 村岡 美奈(ムラオカ ミナ) 准教授
所 属 国際文化学部英語文化学科
担当科目 英語圏文化概論・各論、英語圏の歴史と文化、Basic English Seminar
専門分野 近代ユダヤ史に関する研究。アメリカ・ユダヤ人の研究を主に行っていますが、特にユダヤ人の戦争観に関心があります。
最終学歴 ブランダイス大学近東ユダヤ学部近代ユダヤ史専攻博士課程
博士(近代ユダヤ史、ブランダイス大学)
主要業績 (1)論文 “Safe Haven in Japan: The American Jewish Quest to Rescue Jewish Refugees in the Far East, 1917-1918”『関東学院大学人文学会紀要』第144号、2021年7月.
(2)論文 “A Prince in Israel: S. Felix Mendelsohn’s Eulogy for Jacob H. Schiff (1920)”, New Perspectives in American Jewish History: A Documentary Tribute to Jonathan D. Sarna, Edited by Mark A. Raider and Gary P. Zola, Brandeis University Press, 2021.
(3)翻訳 『戦渦の中で:ホロコースト生還者による苦難と希望の物語』マリオン・イングラム著、小鳥遊書房、2020年.
受験生のみなさんへ 大学の4年間は長いようで実はあっという間です。でも新しいことに挑戦する時間は十分にあります。がんばったことがうまくいくこともあれば、うまくいかないこともあります。やる気が出る時もあれば、そうでない時もあります。そんな時に、些細なことでも継続して取り組んでいることが一つあれば、それは皆さんの大きな支えになってくれると思います。まだそれがみつかっていない人は、様々なことに挑戦して大学での4年間のうちにぜひ見つけてみてください。また、大学ではこれまで以上に様々な出来事に遭遇し、異なる背景をもつ人との出会いがあると思います。長期休みには旅行をたくさんしてこれまでに見たことのない風景を見てください。そしてたくさんの人との出会いを大切に4年間を過ごしてください。
氏 名 吉田 広毅(ヨシダ ヒロキ) 教授
所 属 学部:国際文化学部英語文化学科
大学院:文学研究科英語英米文学専攻
担当科目 学部:英語科指導法、異文化コミュニケーション入門、教育の方法と技術
大学院:英語学研究(英語教育)、英語学特殊研究(英語教育)
専門分野 学習者特性に応じた学習支援方法の研究:習熟度や動機付け、興味・関心、学習不安などに応じた学びを支援する方法を研究しています
最終学歴 国際基督教大学大学院教育学研究科視聴覚教育法専攻博士前期課程修了
主要業績 (1)論文:“Effects of Managerial Facilitation Strategies on Flipped Learning for Developmental English Education”, International Journal of Languages, Literature and Linguistics, 8 (3), 2022, pp.160-164.
(2)論文:“Top-down Processing in Four-skills Integrated Computer-Assisted Language Learning”, Proceedings of the 9th Int’l Conference on Business, Education, Humanities and Social Sciences. 2020, pp.50-55.
(3)論文:「Society 5.0に向けた生涯教育の展望と課題」『日本生涯教育学会年報』41, 2020, pp.263-273.
受験生のみなさんへ 「学習において、役に立つことが分かっているものは何ひとつない。また、役に立たないことが分かっているものも何ひとつない。」
実際、勉強をしていて「最初から役立つことが決まっていること」などあるのでしょうか。できる限り学習者に役立ちそうなものを提供しようとするのは教員の務めです。一方、学んだことをどう役立てるのかは、学習者の務めです。いま学んでいることをどのように自分たちの生活に、社会に、将来に役立てていくのかを考えながら学びましょう。そうすれば、学ぶことすべてが皆さんにとって役立つものになっていくでしょう。

比較文化学科

氏 名 相原 健志(アイハラ ヤスシ) 准教授
所 属 学部:国際文化学部比較文化学科
大学院:文学研究科比較日本文化専攻
担当科目 学部:身体文化論、文化人類学入門、スペイン語など
・大学院:文化人類学特講
専門分野 文化人類学(情動・アフェクト論、学習論、時間論およびそれに関連する思想的背景)、スポーツ人類学、ポルトガル語圏地域研究
最終学歴 東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了、博士(学術)
主要業績 (1)論文「人類学の存在論的転回における概念創造の条件と問題――創造から他律的変容へ」『言語・文化・コミュニケーション』第49号、2017年12月。
(2)論文「サウダーデ再考――ポルトガル人類学の再帰的動向と「世界化」に対する一つの貢献」Encontros Lusófonos. 第20号、2018年11月
(3)論文「不確定性に抗する闘い――学習過程の時間性と現在的経験の潜在性についての人類学的考察」 『関東学院大学人文学会紀要』 第144号、2021年7月
受験生のみなさんへ 大学生活で私なりに皆さんに望むことは、好きなことだけに取り組まないで欲しい、ということです。好きなことだけやっていたら、それを好きな自分から何も変わらないかもしれません。「好きなこと」から一歩足を伸ばし、いろんな人と対話し、いろんな文献を読んで下さい。行き当たりばったりでもいいと思いますよ。すると、いつのまにか「好きなこと」が広がり、自分のそれまでの物事の見方、ひいては「普通の考え方」「常識」から自由になれ、そしてめぐりめぐって好きなことをより深く、しかし別のしかたで理解できるものです。そういう意味で、大学は、思考が自由になれる機会と可能性に満ちた場なんです。その場を活かしきる、濃密な時間をぜひ過ごして下さい。
氏 名 伊藤 健人(イトウ タケト) 教授
所 属 学部:国際文化学部比較文化学科
大学院:文学研究科比較日本文化専攻
担当科目 学部:社会言語学、やさしい日本語表現法、日本語教育のための文法、日本語PBL
大学院:[博士前期]日本語教育演習、[博士後期] 比較日本文化特殊講義V(日本語学)
専門分野 応用言語学、「やさしい日本語」、認知言語学、ことばと文化、日本語教育
最終学歴 神田外語大学大学院言語科学研究科言語科学専攻博士課程
主要業績 (1)単著『イメージ・スキーマに基づく格パターン構文-日本語の構文モデルとして-』,ひつじ書房,2008年
(2)共著『認知言語学大事典』,朝倉書店,2019年
(3)共著『日本語教育教科書 日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド 第5版』,翔泳社,2021年
受験生のみなさんへ 在学生と進学を考えている高校生に聞きます。正直に答えてください。
Q1:何のために大学に進学するのですか?
Q2:どんなことを学びたくてこの学科を選んだのですか?
Q3:大学での学びは何の役に立つと思いますか?
Q4:その学びは卒業後の進路にどう結びつきますか?
こんなに重たい質問に簡単には答えられませんよね。大学進学の目的と学びたいことが明確で、その学問の有用性と学科の特性を理解しており、さらに、卒業後のライフデザインが描けている学生…そんな学生はほんの僅かだと思います。
大学での学びを通して、これらの質問に自分なりの答えを見つけてみませんか?私たちは、皆さんの学びを全力でサポートしていきます。
氏 名 井上 和人(イノウエ カズヒト) 教授
所 属 学部:国際文化学部比較文化学科
大学院:文学研究科比較日本文化専攻
担当科目 学部:古典文学の世界、近世の日本文学、テキストを読む
大学院:日本文化研究Ⅱ(近世)、比較日本文化特殊研究Ⅲ(文学)
専門分野 日本近世文学。西鶴と西鶴以後の浮世草子。西沢一風の浮世草子を主とした、浮世草子における演劇受容や表現様式の研究。
最終学歴 早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程日本文学専攻
博士(文学、早稲田大学)
主要業績 (1)著書(共著)『西沢一風全集』(全6巻)、汲古書院、2002年8月~2005年10月。
(2)論文「浪にゆらるるうつぼ舟―『風流今平家』「今俊寛涙の足ずり」小考―」『関東学院大学人文学会紀要』第132号、2015年7月。
(3)論文「浮世草子と「見立て」―元禄・宝永期の八文字屋本を中心に―」『日本文学研究ジャーナル』第21号、2022年3月。
受験生のみなさんへ 知っていました?
国際文化学部で日本の古典文学を学べるって!
「国際で日本の古典を勉強してどうするんだよ」という声が聞こえてきそうですね。だったら……「Haikuはどうしてあんなに短いの」「今度観に行くKabukiのストーリーを教えて」。海外からやって来た友だちにこんなふうにきかれて、あなたは答えることができますか?
ちなみにHaikuもKabukiも、私が専門とする江戸時代に始まります。たしかに古典文学を学んでもすぐには役に立たないかも。それでも、日本の古典文学を学んでいる仲間が世界中にいるのは事実。あなたも日本の古典文学を学んで世界中に仲間を作りませんか。
氏 名 碓井 みちこ(ウスイ ミチコ) 准教授
所 属 国際文化学部比較文化学科
担当科目 映像文化論、芸術学、美術史、アート・コミュニケーション演習、映画と神奈川・横浜、博物館資料論 他
専門分野 映画学、美学
アメリカ映画・日本映画における音と映像の表現についての研究、アルフレッド・ヒッチコックの映画作品の研究
最終学歴 京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了 博士(文学)
主要業績 (1)「クロスカッティングによる観客参加:ヒッチコック映画における「追いかけのサスペンス」を再考する」(映画学叢書、杉野健太郎編著『映画史の論点:映画の<内>と<外>をめぐって』[ミネルヴァ書房、2023年、137-163頁]所収)
(2)「『別れる決心』と『めまい』:両者は本当に似ているのか?」(『ユリイカ』[第55巻第4号、青土社、2023年、99-104頁]所収)
(3)「アルフレッド・ヒッチコック『私は告白する』におけるサスペンスと沈黙する神父」(『関東学院大学人文学会紀要』[第147巻、2022年、23-43頁]所収)
受験生のみなさんへ 映画作品について何かを論じようという場合、登場人物や、そこで描かれている出来事やストーリーに気を配るのも勿論なのですが、それ以外の要素をどこまで取り入れて考えていくかというのが鍵になってきます。普通に見ているとストーリーに没頭して記憶にとどめずに済ませてしまうようなところに、実は映画ならではの仕掛けがあること、そういう部分に気を留めて見直すと、映画の良さ、面白さ、さらには映画(やその他の映像メディア)が持つ力の特質を理解するのに大いに役立ちます。
氏 名 呉 世蓮(オ セヨン) 専任講師
所 属 学部:国際文化学部比較文化学科
担当科目 朝鮮研究入門、東アジア文化論、基礎ゼミナール
専門分野 多文化教育、社会教育・生涯学習、平生教育、地域社会、日韓比較教育
最終学歴 早稲田大学大学院 教育学研究科 博士後期課程 教育基礎学専攻単位取得満期 退学
博士(早稲田大学・教育学)
主要業績 (1)「日本と韓国における多文化教育の比較研究―学校教育、社会教育および地域社会における取り組みの比較を通して―」単著、学文社(2021年)
(2)「第4章二つの法体系が支える韓国の地域学習施設—光州広域市における教育と支援の連携事例を中心に」渡辺幸倫編著『多文化社会の社会教育 公民館・図書館・博物館がつくる「安心の居場所」』共著、明石書店(2019年)
(3)「韓国の幼児教育における地域社会との連携について-多文化教育の視点から-」(査読付、単著)『立正大学教職教育センター年報』第2号,29-37頁(2021年)
受験生のみなさんへ 私は高校生の時、日本語を学んだことがきっかけで、視野が広がり自分の考え方が前向きに変わりました。日本の大学に入るまでの過程やその後日本での生活は、家族や仲間に支えられながら、「為せば成る、為さねば成らぬ成る業を、成らぬと捨つる人の儚さ(武田信玄)」という名言を心に留めておりました。この名言は、私にとってポジティブな考えやチャレンジ精神にもつながりました。大学という場は、専門的な勉強はもちろん様々なルーツや文化を持っている人達との切磋琢磨していく場です。皆さんも是非、受け身の姿勢ではなく、仲間との積極的なコミュニケーションを取りつつ、楽しい大学生活を送って欲しいです。
氏 名 柏崎 梢(カシワザキ コズエ) 准教授
所 属 学部:国際文化学部比較文化学科
大学院:文学研究科比較日本文化専攻
担当科目 学部:東南アジア研究入門、多文化共生論、ゼミナール
学院:国際交流論特講Ⅰ・Ⅱ
専門分野 東南アジアを主なフィールドとした、都市計画、国際開発・協力の研究をしています。特に、現場に住んでいる住民が主体となった住環境改善のプロセスであるコミュニティ開発に注目し、文化、環境、教育など多面的な調査を行っています。
最終学歴 東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻 博士(工学)
主要業績 (1)「はじめてのまちづくり学」学芸出版社、2021年(共著)
(2)「国際貢献とSDGsの実現:持続可能な開発のフィールド」朝倉書店、2019年(共著)
(3)「アジア・アフリカの都市コミュニティ -「手づくりのまち」の形成論理とエンパワメントの実践」学芸出版社、2015年(共著)
受験生のみなさんへ グローバル化が加速するなか、開発とともに格差問題、環境問題、社会問題は深刻化し、かつ複雑化しています。東南アジアを一言で表すと「多様性」といえます。異なる歴史、宗教、文化などのバックグラウンドを理解し、いかに共存し協働していくかは、少子化に直面している日本にとっても重要な課題といえます。開発の持続性について、特に文化面に着目しながら、問題の本質を探り考えましょう。
あまり馴染みがない国の話となると、どこか遠いことのように思われるかもしれません。だからこそ、みなさんが得意なネットワークスキルやデジタルスキル、想像力、アイディア力を活用し、いかに自分ごととして取り組むことが重要だと考えています。そのために、一人一人の自分軸を磨きながら、共に考え繋げていきたいと思っています。
氏 名 菅野 恵美(カンノ エミ) 教授
所 属 比較文化学科、文学研究科比較日本文化専攻
担当科目 学部:中国史・外国史・中国語理解
大学院:中国古代文化特講
専門分野 中国古代の歴史を専門とし、特に漢代の墓に飾られた画像を対象として研究しています。
主要業績 (1)『中国漢代墓葬装飾の地域的研究』勉誠出版社、2012年2月
(2)「漢代画像石の観漁図に見る漢文化と地域」『 関東学院大学人文学会紀要 』関東学院大学人文学会、2022年7月
(3)「古代中国の統治と地域」大内憲昭・渡邉憲正編『東アジアの政治と文化』、明石書店、2016年3月
受験生のみなさんへ 大学の四年間は、これまでの自分の枠を超え、文化や世代の異なる人とも交流を広げ、好奇心の赴くまま、知識を貪欲に身に着ける貴重な時間です。大学では好奇心を掘り下げるための技術や考え方を学びますが、実践するのは自分自身です。是非とも手ごたえを得てほしいですね。
菅野ゼミでは、中国の歴史と文化を学びます。中国の歴史は人物・王朝名などが満載で難しいと感じるかもしれません。それは中国が広大な出会いの実験場であって、多様な集団をまとめるための様々な制度・文化が生み出されたからです。ここに中国史の面白さがありますね。新たな集団・文化との出会いは衝突も生みますが、理解し尊重し、新たな高次の規範を創造することが可能です。そのことを歴史は明確に証明しています。
氏 名 君塚 直隆(キミヅカ ナオタカ) 教授
所 属 学部:国際文化学部比較文化学科
大学院:文学研究科比較日本文化専攻
担当科目 学部:イギリス史、イギリス研究入門、外国史2A
大学院:比較日本文化演習Ⅲ(前期)、比較日本文化特殊研究Ⅵ(後期)
専門分野 イギリス政治外交史、ヨーロッパ国際政治史、世界の君主制の比較研究
最終学歴 上智大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程
博士(史学)
主要業績 (1)単著書『貴族とは何か-ノブレス・オブリージュの光と影-』(新潮選書、2023年)。
(2)単著書『君主制とはなんだろうか』(ちくまプリマー新書、2024年)。
(3)単著書『イギリス国王とは、なにか』(NHK出版、2024年)。
受験生のみなさんへ ほとんどの方々にとって、大学生時代の4年間は人生のなかで最も時間的に余裕のあるひとときです。このあいだに様々な資格を取ることもできますし、将来の進路に向けての活動も開始できます。それと同時に、学生時代にしかおう歌できない国内外への旅に出ることも可能です。そしてこれまで培ってきた趣味の世界に没頭もできます。わたくし自身も現在の職業はもとより、現在にも続く様々な関心事を広め、深めていったのが学生時代でした。スポーツや芸術(美術・音楽・演劇・映画など)にも興味を拡げられ、この時期にしかできない時間の使い方を極めていただければと念じております。
氏 名 小滝 陽(コタキ ヨウ) 准教授
所 属 学部:国際文化学部比較文化学科
大学院:文学研究科比較日本文化専攻
担当科目 学部:歴史学A、アメリカ研究入門、アメリカ史、アメリカの文化と社会
大学院:比較アメリカ文化特講I・II
専門分野 歴史学、アメリカ研究。アメリカ福祉国家と戦争、退役軍人、難民の関係について考察しています。
最終学歴 一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程
博士(一橋大学)
主要業績 (1)論文「ベトナム戦争末期の南ベトナムにおける福祉プログラムと「男性稼ぎ主モデル」の変容」『関東学院大学人文学会紀要』第147号、2022年12月。
(2)論文「『脱アメリカ化』のためのリハビリテーション――南ベトナムにおける責任委員会の活動と冷戦期人道援助規範の変容」『アメリカ太平洋研究』第22号、2022年3月。
(3)論文「難民の『ワークフェア』――1960年代アメリカの福祉改革と国際的な人道援助の規範」石井紀子・今野裕子編著『「法-文化圏」とアメリカ――20世紀トランスナショナル・ヒストリーの新視角』上智大学出版、2022年2月
受験生のみなさんへ 大学では、様々な問題をめぐって他者と意見を交わし、互いの考えのどこが同じで、どこが違うのかを見極めていきます。曖昧に「空気」を読み、無言で周囲に合わせる能力は、学問の場では無益です。同時に、予断や偏見を声高に叫んで、小さく発された、聞き取りにくい他者の言葉をかき消してしまうことが無いように、自戒する必要もあります。
「私」は何を考えているのか。それは、いつ、どこで、何から/誰から、どんな影響を受けて出来上がった考えなのか。他者は、なぜ私と違う考えを持つに至ったのか。どうすれば、立場や考え方の異なる者同士の対話が成り立つか。こうした問いを抱いて過ごす大学時代は、世界の見方を変える貴重な時間になると思います。
氏 名 髙井 啓介(タカイ ケイスケ) 教授
所 属 学部:国際文化学部比較文化学科
大学院:文学研究科比較日本文化専攻
担当科目 学部:キリスト教学、宗教文化論、聖書の思想、キリスト教と現代
大学院:比較日本文化特殊研究(キリスト教史)、比較日本文化演習(思想)
専門分野 キリスト教学・宗教学(聖書のなかの諸表象がキリスト教史や宗教史のなかでどのように変化し展開したのかについて現在研究している。宗教と社会貢献についても研究中。)
最終学歴 イェール大学大学院中近東文明言語学部博士課程(Ph.D.)
主要業績 (1)「rp’umからレファイムへ―ヘブライ語聖書の「巨人」表象とそのイメージはどのようにして成立したのか―」『「巨人」の場~古代オリエント・ユダヤ・イスラーム・ヨーロッパ文化圏における巨人表象の変遷』勝又悦子編、同志社大学一神教学際研究センター、2023年、9-25頁。
(2)「降霊術師の「腹話術」―サムエル記上28章の解釈史・受容史をめぐって―」『聖書学論集』52、2021年、1-18頁。
(3)「第3章 旧約聖書とユダヤ教における世界と魂」『世界哲学史1-古代I知恵から愛知へ』 伊藤邦武ほか編、ちくま新書、2020年、81-104頁。
受験生のみなさんへ いろいろな文化を知りたい触れたいみなさんと一緒に学ぶことをいつも楽しみにしています。ゼミナールでは、社会でみなさんが活躍するために必要な知識や常識、考え方、生き方などを私ができうる限り伝えたいと思っています。仲間たちとみなさんが楽しく学べる環境をいつも用意しています。日本にいながら国際交流ができるイベントもいろいろと企画しています。みなさんとお会いできる時を楽しみにしています。
氏 名 鄧捷(トウ ショウ) 教授
所 属 学部:国際文化学部比較文化学科
大学院:文学研究科比較日本文化専攻
担当科目 学部:中国語表現、中国研究入門、東アジア文化論
大学院:日本周辺文化演習(中国)、比較日本文化特殊講義(日中比較文学)
専門分野 中国文学に関する研究。とりわけ近現代の文学者魯迅や聞一多らを中心としている一方、日本の文学も研究視野に置き、日中比較文学研究を試みている。
最終学歴 東京大学大学院人文社会系研究科アジア文化研究専攻博士課程
博士(文学、東京大学)
主要業績 (1)単著『中国近代詩における文学と国家――風と琴の葛藤』、御茶の水書房、2010年
(2)論文「『意境』と『越境』――いかに書くかをめぐる魯迅と聞一多」、『越境する中国文学』、東方書店、2018年2月
(3)論文「留学と愛国、そして詩――聞一多と鄭伯奇・穆木天」、『中国人留学生と「国家」・「愛国」・「近代」』、東方書店、2019年3月
受験生のみなさんへ 外国の友人が日本に来るとよく横浜を案内します。シーバスに乗って海に出て、海から見る横浜が好きです。どこか日本らしくない洒落た町を五感いっぱいで味わい、約束やしきたりから解放される自由を噛みしめます。この港町の開放感を、100年あまり前の、横浜を愛した実業家原三溪が「新涼」の詩を作り、「鉄笛誰吹海門月、新涼一夜満江城」(月明かりの海辺に船の汽笛が鳴り響けば、新しい涼風がたちまち港町に広がる)と詠みました。横浜に位置する関東学院大学の国際文化学部の学びは、諸外国という大海に出かけて、海からまた日本を見返すということに似ています。開放感に満ちた学びを通して、きっと「新涼」に似た新たな知見が得られるでしょう。
氏 名 富岡 幸一郎 (トミオカ コウイチロウ) 教授
所 属 学部:国際文化学部比較文化学科
大学院:文学研究科比較日本文化専攻
担当科目 学部:比較文化論、日本文化探訪、建学の精神を学ぶ、神奈川観光文化論、日本と欧米(日本の欧米理解)、異文化理解入門、日本の文化と社会、基礎ゼミナール、ゼミナール
大学院:日本文化演習、比較日本文化特殊研究
専門分野 ・近代・現代文学、哲学・思想
最終学歴 中央大学フランス文化学科卒業
主要業績 (1)単著『非戦論』NTT出版、2004年
(2)単著『カール・バルト「ローマ書講解」を読む』五月書房、2004年
(3)単著『文芸評論集』アートアンドクラフシ、2005年
受験生のみなさんへ 学生には、古今東西のすばらしい文学作品を読んでもらいたい。また、比較文化学科では日本文化を軸にして多国の文化を理解する方法論を学んで、国際人として活躍してもらうことを望んでいます。
氏 名 西尾 知己(ニシオ トモミ) 教授
所 属 学部:国際文化学部比較文化学科
大学院:文学研究科比較日本文化専攻
担当科目 学部:日本研究入門、日本文化史、日本史1・2、神奈川・横浜の歴史と文化 他
大学院:日本文化研究(中世)、比較日本文化特殊研究(文化史) 他
専門分野 日本の中世(12~16世紀頃)における顕密寺院の組織についての研究
六浦・金沢(現金沢区域)地域史の研究
最終学歴 早稲田大学大学院文学研究科史学(日本史)専攻博士後期課程 単位取得後退学
早稲田大学 博士号(文学)取得
主要業績 (1)単著『室町期顕密寺院の研究』吉川弘文館、2017年12月
(2)論文「中世後期強訴論の整理と課題」『関東学院大学人文科学研究所報』44、2021年2月
(3)論文「東大寺・興福寺の抗争と室町殿政権」『論集室町時代の東大寺 ザ・グレイトブッダ・シンポジウム論集第十九号』法蔵館、2022年11月
受験生のみなさんへ 高校までの勉強とちがって、大学では知識を広く集めるだけでなく、1つのことに注目して深く掘り下げることが求められます。このうち歴史学は、自分の人生では体験しきれない長い時間のものさしを使って掘り下げる学問であり、なかでも日本史は自分が普段生活している足もとを掘り下げる点に特徴があります。みなさんは普段の生活のなかで身近なものの由来が気になったことはないですか。そうした興味を持った人は日本史向きかもしれません。一緒にその由来を探っていきましょう。
氏 名 八幡 恵一(ヤハタ ケイイチ) 准教授
所 属 学部:国際文化学部比較文化学科
大学院:文学研究科比較日本文化専攻
担当科目 学部:フランス語理解、フランス研究入門、フランスの文化と社会
大学院:比較フランス文化特講I・II
専門分野 現代フランスの思想に関する研究。とりわけモーリス・メルロ=ポンティをはじめとするフランスの現象学およびミシェル・フーコーの思想の研究。
最終学歴 東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程
博士(哲学、トゥールーズ第二大学)
主要業績 (1)論文「言語と出来事:メルロ=ポンティ、レヴィナス、フーコー」『関東学院大学人文学会紀要』第145号、2021年12月。
(2)論文「測定・調査・検査:フーコーにおける三つの権力-知の形態」『関東学院大学人文学会紀要』第147号、2022年12月。
(3)翻訳『刑罰の理論と制度:コレージュ・ド・フランス講義 1971-1972年度』ミシェル・フーコー著、筑摩書房、2023年10月
受験生のみなさんへ 大学生活でもっとも重要なことは、とにかく色々な人やものとふれあうことです。講義やゼミに出て勉強することも大事ですが、それと同じくらい、沢山の人(大学の先生も含みます)と話をして、色々な場所に出かけてください。本もたくさん読んでください。これができるのは本当に大学生のときだけです。就職して働き始めると、新しいことを学んだり発見したりする時間と心の余裕はなくなります。大学生のうちに、たくさんの「回路」をつくっておいてください。回路をつくるとは、様々な種類の考え方や趣味、読書、あるいは友人や遊び場に、いつでもそこにアクセスできる道をつくるということです。この回路が多ければ多いほど、人間として豊かになり、人生にゆとりと充実感が生まれます。
氏 名 楊 廷延(ヤン ジョンヨン) 准教授
所 属 国際文化学部比較文化学科
担当科目 学部:地域日本語教育論、多文化共生の日本語教育、日本語教育実習、対照言語学
大学院:[博士前期]応用言語学特講義Ⅰ、Ⅱ
専門分野 地域日本語教育、日本語教育、多文化共生
最終学歴 埼玉大学大学院文化科学研究科博士課程
主要業績 (1)「日本語教師に必要とされる言語知識についてー日本語教育能力検定試験の分析を通してー」群馬県立女子大学『群馬県立女子大学大学紀要第41号』p.199-211,2020年
(2)「高崎市国際交流協会の「子ども日本語学習支援ボランティア養成講座」の目指すものー外国につながる子どもを対象とした日本語学習支援に何が必要かー」高崎経済大学地域政策学会『地域政策研究第 22巻第4号』p.153- 171,2020年
(3)「課題解決能力の育成を目指した教室活動の取り組み−タスク積み上げ型日本語教室「日本語で できた!」を例に−」群馬県立女子大学国語国文学会『国文学研究第32号』p.1-21,2012年
受験生のみなさんへ  日本語教育は、何をする仕事だと思いますか。単に日本語を上手に教えることとイメージしている方が多いのではないでしょうか。現在日本には、日本語を母語していない人がたくさん住んでいます。もちろん海外にも日本語学んでいる人がたくさんいます。では、国内と海外での日本語教育にはどんな違いがあるのでしょうか。
日本語教育は、日本語を必要とする人々の学習ニーズに合わせて、内容を厳選したり、授業計画を考えたり、評価を行ったりと様々な領域にわたることを総合的に考えます。またそのスタート時点には学習者のことをよく知ることが必須になります。
どんな場所で、どんな学習者に、どんな日本語が必要か、一緒に考えてみませんか。