2011.08.05.
比較文化学科君塚 直隆

ロイヤル・ウェディングを解説して

今年の4月29日、イギリスのウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式が大々的に執り行われました。日本でも、NHK-BS1が生中継で伝えましたが、そのゲスト解説者として渡英する機会に恵まれました。
とはいえ、式典当日は朝4時起き!バッキンガム宮殿の周辺が朝6時までで交通遮断をされてしまうためです。宮殿隣の仮設スタジオに6時までに入り、あとはリハーサルなどを行いながら、午前9時半からいよいよ番組が開始されました。
最初の写真はお二人の聖婚式が行われたウェストミンスター寺院です。

式典の前日に街中を歩きましたが、至る所に英国旗(ユニオンジャック)がはためき、寺院やパレードのルートの前には陣取りのためのテントまで張られていました。当日には沿道を50万人もの群衆が埋め尽くしたようです。
次は王室厩舎にある馬車の写真です。

当日は幸いお天気に恵まれましたが、お二人が聖婚式を終えて宮殿に戻る際、もし雨が降っていたらこちらの屋根付きの馬車でパレードに臨む予定となっていました。
そしてお二人が向かった先のバッキンガム宮殿です。

王室のメンバーがすべて宮殿に戻ると、警官隊に先導されて数十万にも及ぶ人々が宮殿へと押し寄せました。バルコニーでのお二人の「キス」を一目見ようと集まったわけです。私たちのスタジオのすぐ近くにものすごい数の人々が押し寄せてきたのは圧巻でした。
4時間半に及んだ放映も無事に終わり、人々が引き揚げていく中で、当日ご一緒したNHK欧州総局長の長崎泰裕さんと宮殿をバックに記念撮影です。

※左側が筆者

チーフ・プロデューサーの小山大祐さんに撮っていただきました。
これまで20年近くにわたりイギリス史や王室について研究してきましたが、その慶事を生(なま)で見られたのは有り難い経験となってくれました。来年はエリザベス女王陛下の在位60周年記念式典(ダイヤモンド・ジュビリー)です。ロンドン・オリンピック直前の慶事として再び世界中の注目を集めることでしょうね。