2011年度の新学期は、東北地方を襲ったあの恐ろしい地震から一か月も経たないうちに始まりました。私は、あの災害でゼミ生たちが大変恐ろしい思いをしたことに心を痛めました。全国の教員みなさんも恐ろしい体験をした学生たちのことを考えると心が痛むと思います。
私は、ゼミ生の積極的な姿勢に感動しました。彼らは、東北の被害者を助けるために、すぐに20,000円以上の義援金を集めたのです。そして9月にはさらなる義援金を集めました。ゼミ生のうちの2人は、大学のボランティア活動に参加し、夏休みに東北に行ってきました。
わたしのゼミでは、オリジナルのショートムービーを自分たちで発案し、撮影し、編集するという方法を英語で学んでいます。これから、今年ゼミに入った山本君について紹介したいと思います。彼は初めて作るムービーを、地震に関するトピックで作ろうと決めました。大地震が起きた場合のために備えておくべきことを人々に伝えたかったのです。
このムービーを作るために、彼はたくさんの物を用意し、とても長い台本を英語で書き上げました(そのムービーは日本語の字幕も付いています。)その後、そのムービーは完成したので、YouTubeにアップロードしました。
YouTubeのスタッフがこのムービーをある日、注目すべき動画として選び、このムービーを世界中に宣伝しました。その結果、何百というさまざまな国の人々に見られるようになったのです。山本君のすばらしいムービーを誉めるコメントもいくつかいただきました。
私は、わたしたちの学生が日本や世界の人々の安全に少しでも貢献することができたら、それはたとえ小さなことであったとしても、素晴らしいことだと思っています。今後のゼミにおける活躍を期待しています。
山本君はどのような種類の非常食をどこに入れて用意しておくべきかを説明しています。 |
この「被害予想図」には災害時、わたしたちが非難すべき安全な地域が記されています。 |