International Exchange
国際文化学部の国際交流教育
国際交流plus教育
国際文化学部では、英語文化学科、比較文化学科ともに年間を通じてさまざまな国際交流イベントを開催しています。海外の大学の学生との意見交換や、同じく海外のNPO団体との交流など、イベントの内容は多岐にわたりますが、いずれにおいても重要なのは、国際交流と教育を結びつけ、交流のなかの教育、あるいは交流による教育を目指すことにあります。グローバル化が進む現在、国際交流そのものはもはや珍しいことではなくなっています。とくに国際都市といわれる横浜には多くの外国人が居住しており、彼らとのふれあいや交流はキャンパスの外でもそう難しいことではありません。したがって私たちは、あくまで大学というキャンパスのなかで国際交流イベントを開催することの意味を考えていかなければならず、そうして生まれたのが、国際文化学部の国際交流教育です。
交わること、学ぶこと
国際文化学部が開催する国際交流イベントでは、海外の方々とのコミュニケーションが向こう側からこちら側への一方通行となることのないよう、学生たちに積極的で主体的な参加を促します。国際交流イベントは年間を通じて定期的に開催され、学生たちはそれらに備えるかたちで、ふだんから英語などの外国語や文化的、歴史的な背景の学習に励みます。教員も、学生たちがうまくコミュニケーションをとれるよう、イベントで丁寧な導入や必要に応じて手助けをし、イベント後に学生たちと振り返りを行うなど、つねに学生たちに寄り添う立場でイベントに参加します。キャンパスのなかで、しかし教室の外で自由に交わり学ぶことのできる機会を提供すること、これが国際文化学部の国際交流教育です。
国際交流教育で養われるもの
国際文化学部が開催する国際交流イベントの数は非常に多く、また英語はもちろんのこと、中国語や韓国語などさまざまな外国語を実践的に使用できるものがほとんどであるため、学生たちは、まずはふだんの語学の学習の成果をキャンパスのなかで好きなときに思う存分、試すことができます。しかしそれだけでなく、国際交流ではさまざまな文化的、歴史的問題について議論や意見交換を行う機会も多く、したがってそういった問題に関する知識が問われ、自分の考えや主張を思い切って展開する積極性も養われます。もちろん、そのいずれにおいてもつねに教員が適切なサポートを行うため、最初は自信がなくても安心して参加することができます。
教室の外から中へ
― ゼミ、GAP、ワールドスタディ
国際交流イベントに参加して得た知識や能力、そしてなにより自信は、イベント以外の場所でも発揮されます。国際文化学部では、英語文化学科、比較文化学科ともに2年次からゼミナールが開始されます。ゼミナールとは、学生の発表や議論を中心とする少人数制の授業で、卒業論文につながる研究を行う場所です。国際交流イベントに参加することで、このゼミナールにおける自分の研究や発表が、より深みや説得性を増すことになります。くわえて、ふだん何気なく受けている授業も、その内容が国際交流で得た知識や情報と結びつけば、授業に積極的に参加するより強いモチベーションとなります。とりわけ、英語文化学科ではGAPや国際交流演習、比較文化学科ではワールドスタディや日本文化探訪といった、特定のプログラムや体験型の授業も、国際交流イベントとあわせて参加することで、より効果的な学びの場となります。また4年生になって就職活動をする際にも、国際交流に参加した経験が生かされることはいうまでもありません。
キャンパス内で留学体験
国際文化学部では、例年、多くの学生が海外の大学へ留学します。英語文化学科では、アメリカをはじめとする英語圏の大学に、比較文化学科では、英語圏にくわえて中国や台湾、韓国などアジア諸国の大学に留学し、いずれも実り多い時間を過ごします。数週間の短期留学から6か月以上となる長期留学まで、留学で得られるものは非常に大きく、みなさんもぜひ、在学中に海外留学を経験してもらいたいと思います。しかし、留学はやはりハードルが高く、とくに語学については、高校や大学の授業で学ぶものだけではやや足りないと感じる方もいるかもしれません。国際文化学部の国際交流イベントは、そういった方のためにちょっとした留学体験のようなものをキャンパス内で味わってもらうことを目的のひとつとしています。イベントでは、ふだん授業で接する先生たちだけでなく、自分たちと同じ年齢の海外の大学生や留学生と交流する機会があり、みなさんが実際に留学した際に出会うであろう状況を事前に体験することができます。留学を考えている方は、まずは国際交流イベントでその準備をしてみてください。
ちなみに英語文化学科では、GAPに参加する学生には英語圏への留学支援が行われ、やはり国内で留学を疑似体験する「English Camp」も受講可能です。あわせて留学準備に利用してください。
Global Initiative Project
― 自分たちでイベントをつくる
学生たちは、学部が開催する国際交流イベントにただ参加するだけではありません。関東学院大学では、KGU Global Initiative Project(GIP)という学生主体の多文化交流プロジェクトを行っています。これは、学生が自分たちで国際交流に関するイベントを企画、立案し、大学の補助を受けて学内で開催するというものです。これまで実施されたプロジェクトでは、そのほとんどに国際文化学部の学生が企画者として参加しており、なかには教員によるイベントよりずっと多い参加者を集めたプロジェクトもあります。教育は、たんに受けるだけのものではなく、少なくとも大学では、自分たちでつくることのできるものです。国際文化学部の国際交流教育は、交わること、学ぶことにくわえて、つくることをその重要な要素としています。みなさんもぜひ、国際文化学部で、ほかの誰にもまねできない自分たちだけの国際交流イベントを開催してみてください。
留学とキャリア
国際文化学部では、毎年多くの学生が海外の大学に留学しています。学生たちは今に立ち、将来になりたい自分を見据えて、4年間の学修生活の中に留学を組み込みます。学部としても積極的に学生の背中を押して、語学講座を開催したり、帰国後に、申請により学部独自の奨学金(兵藤奨学金)を支給しています。留学することは知らない国に飛び込み、生身をもって異文化を体験し学ぶことであり、国際交流教育の最たる形になります。学生たちはそれらの経験を就職活動や将来のキャリアに活かしていきます。留学を通して大きく成長する学生の姿を是非みてください。
国際交流イベント一覧
これまで行われた国際交流イベントの一部を紹介します。
- ・アーカンソー大学(アメリカ)の学生との交流会
- ・カメリーノ大学(イタリア)の大学院生との交流会
- ・香港専業進修学校の学生との交流会
- ・タイのスィーパトゥム大学、シーナカリンウィロート大学の学生とのオンライン交流会
- ・ハワイ島のNPO団体とのフラダンス交流会
- ・イスラームの生活を知るためのシンポジウムを開催するGIPプロジェクト、「イスラームInitiative」
- ・海外の大学協定校と日本のお菓子を囲んだゲームイベントをオンラインで開催するGIPプロジェクト、「Snack Challenge」
- ・横浜市の国際交流ラウンジと提携し、日本語教室や交流イベントに参加するGIPプロジェクト、「わかばプロジェクト」
このほかにも多くのイベントが開催されています。詳細はこのホームページのNewsおよび関東学院大学のホームページをご覧ください。