
Global History-
Culture Course
グローバル歴史文化コース
世界の「これまで」と「これから」を考える力を養い、課題解決に向けた実践力を磨く
グローバル歴史文化コースでは、過去を知り、今と未来を考える力を養うため、多様なバックグラウンドを持つ人々と共に生きる力を養うために、日本を含む世界について、歴史と文化の二つの面で、広く、また深く学びます。歴史や文学、思想から、映画や美術、現代のポップカルチャーまで、学生の多様な関心に対応する豊富な学びの選択肢が用意されています。 また、ワールドスタディや日本文化探訪、横浜を中心とするフィールドワークなど、知識と経験をひとつにする体験型の授業で、発見しながら学ぶこと、考えることの楽しさを知ることができます。

学びの流れ
歴史や文学のほか、映画やアニメーションといった現代の文化を扱う授業や、美術館で学芸員と作品のポイントを公開で議論するなど、学外の実務者との交流を通じて実践力を磨く授業も設け、学びを深めるための多面的・重層的なカリキュラムを提供します。

コースの特徴
1. ワールドスタディ/日本文化探訪
事前の学習ののちに、現地に足を運び、自ら体感したことを土台として人の営みの多様性を学ぶ、コース独自の研修プログラムです。研修地域は、欧米、アジア、日本から選択します。現地のさまざまな施設を訪問したり、海外の大学で研究発表をしたりなど、地域の人々との文化的、国際的な交流を深めます。
2. フィールドワークで横浜から世界へ
世界の多種多様な文物が往来する国際都市、横浜。その中で、古くは武家の都・鎌倉の東京湾への出入り口として栄えた横浜市金沢区。国際文化学部が拠点とするその地の利を活かして、日本の発展の歴史や内外を行き交う文化の産物を身近なものとして体感することで、世界と神奈川を同時に探究する体験型の授業(通称「せかたん・かなたん」)を展開します。
PICK UP 科目
グローバル歴史文化コースの特徴的な科目を紹介します。
アメリカ史
「アメリカ」が大きく動いています。この100年間、政治・経済・文化、あらゆる面で、文字どおりグローバルな影響力を持ってきたアメリカ合衆国という国の変化は、否応なく世界を巻き込んでいくでしょう。その先行きは不透明ですが、今後を考える手がかりは歴史の中にあるはずです。現在のアメリカが直面する様々な問題と、それに向き合う人々の考えや行動は、積み重なってきた過去から影響を受けるからです。この授業では、アメリカの歴史を知り、目前で起きている変化の意味を長期的な視点で考えることを目指します。
日本の文化と社会
日本の文化と社会に〈見立て〉と〈やつし〉という角度から切り込みます。授業の中心は〈見立て〉〈やつし〉が最も輝いていた江戸時代。ですが、〈見立て〉も〈やつし〉も江戸時代限定ではありません。例えば、「きのこの山」と「たけのこの里」、ふたつが戦う「きのこたけのこ戦争」。これが〈見立て〉です。江戸時代には、うどんとソバが戦う黄表紙がありました。一方、マンガ『パリピ孔明』は『三国志演義』の〈やつし〉。江戸時代のひとは『伊勢物語』が大好き。『伊勢物語』の〈やつし〉がたくさん出ました。ところで、〈見立て〉〈やつし〉とはいったい何なのか? どこが面白いのか? その答えを授業で見つけます。
映画と神奈川・横浜
グローバル歴史文化コースには、横浜やその周辺地域をめぐり、日本の発展の歴史や国内外を行き交う文化の産物について探究するフィールドワークの授業、通称「せかたん・かなたん」(世界探究・神奈川探究の略語)があります。そのひとつ「映画と神奈川・横浜」では、横浜や鎌倉で撮影された映画・テレビ作品を取り上げ、そのロケ地を受講生が実際に歩いて、作品の中で観た街の風景が現在はどう変化しているのかを確かめることから、作品や地域の歴史に対する理解を深めていきます。

PICK UP ゼミナール
グローバル歴史文化コースの特徴的なゼミナール(三年次から開始)を紹介します。
八幡ゼミ(フランス文化)
フランスは、みなさんが思っている以上に多くの文化的な問題を抱える国です。八幡ゼミでは、移民や教育の問題をはじめとする、フランスに特有の歴史的で文化的な問題について学び、文献調査にもとづくディスカッションを繰り返し行いながら、グローバル化の軋みを生きる私たちがなすべきことを考えます。
菅野ゼミ(中国史)
菅野ゼミでは中国の歴史と文化を学びます。中国史の概説書や文化に関する本を読み、中華世界の特徴を学び、中国の王朝が広い地域を統治し、多様な集団を束ねることができた理由を考えます。さらに『史記』を始めとした古典的資料を少し味わえるよう、漢文の読み方も学びます。
萩原ゼミ(イギリス文化)
萩原ゼミでは、イギリスのフィクションとノンフィクションを歴史的文脈に置き、様々な現代的テーマを探究します。英語で書かれた文献に加え、映像やコミックなども研究対象とし、幅広いメディアを通じて理解を深めていきます。

資格/進路
資格
グローバル歴史文化コースでは、所定の課程を修めれば以下の資格を取得することが可能です。
中学校教諭〔社会〕
高等学校教諭〔地理歴史/公民〕
学芸員
司書
司書教諭
また英検やTOEIC、TOEFLをはじめ、各種語学の検定試験の受験対策なども行っています(グローバル歴史文化コースでは語学の検定試験の受験料を助成する制度があります)。それらにくわえて、就職支援センターでは、各種国家資格(旅行業務取扱管理者、宅地建物取引士など)、公的資格(日商簿記検定など)、民間資格(秘書技能検定、色彩検定など)の対策講座を受けることができます。詳しくはキャリアサポートのページをご覧ください。
主な進路・就職先
国際文化学部の卒業生は、言語・歴史・文化の幅広い分野の知識を身につけていることから、その就職先は、旅行・観光業、金融・保険業、専門商社、情報通信サービス、建設製造業、公務員など多岐にわたります。グローバル歴史文化コースは、他学部に比べて中学・高校の教員(社会)を多く輩出していることが特徴となっています。
就職先は過去2年間の実績より抜粋。
企業名などは順不同です。
運輸・航空業
観光・サービス業
流通・小売・卸売業
情報処理・通信サービス
金融・証券・保険
外資系企業、国際機関
教員(中学・高校)
日本語教員
博物館・美術館学芸員
学習塾
公立図書館司書
国家・地方公務員
大学院進学
など
日本航空(株)
全日本空輸(株)
東日本旅客鉄道(株)
京浜急行電鉄(株)
(株)エイチ・アイ・エス
(株)東急百貨店
味の素(株)
大和ハウス工業(株)
イケア・ジャパン(株)
文化シヤツター(株)
富士ソフト(株)
日本生命保険(相)
第一生命保険(株)
かながわ信用金庫
湘南信用金庫
城南信用金庫
松本市
下田市
法務省
神奈川県警察本部
など