2年前、英語英文学科の講師になった際、学生が英語を独創的に使えるような
講座を作ってみてはどうですかと色々な方から勧められました。
「学生はクラスメートや先生方と英語で話す機会は十分にある。
しかし、大学以外の人々とのコミュニケーションの機会を望んでいる学生は多い。」
とのことでした。
それが刺激となり、「映画で世界とのコミュニケーション」というゼミナールの創設に至りました。
ゼミ生はシナリオを書いたり、撮影を監督したり、役者として出演したり、動画を編集したりするなど
自分たちなりの映画プロジェクトを主に英語で行い、インターネットにそれらの作品を投稿しています。
(→ http://www1.c3-net.ne.jp/mckimzemi/index.htm )
フィクション(コメディ、ホラー、殺人ミステリーなど)とノンフィクション(映画評論、料理など)の両方の
ジャンルを取り扱っています。
この1年間に、ゼミ生が作成した映画の視聴者は2万人を越えました。
データを見ると、視聴者の大半は日本の若者のようですが、北米とヨーロッパにも多いですし、
南米、アフリカ、中東にもある程度の視聴者がいます。
ゼミ生は自分の映画の再生回数や、色々な国籍を持つファンからのコメントを見るたび
喜んでいる様子です。
この新しい形の科目の成功がゼミ以外の学生も励ます結果になればよいと考えています。
そして、国際的なコミュニケーションのために英語を使う日本人学生が増えてくれれば
ありがたいです。
(英語英米文学科 J.T.McKim)