比較文化学科では2015年2月8日~13日、5泊6日の日程で「韓国スタディツアー」を実施しました(旅費・宿泊費は学科負担)。このスタディツアーは、比較文化学科の理念であります「共生と異文化理解」を現地で体験し、学生が韓国の学生と交流し、相互の理解を深めることを目的としたプログラムです。昨年12月から冬休み明けまでの1カ月程、参加者(1年生~3年)を募集しました。応募条件は2000字の「日韓の現状と課題」を提出し、論文審査と面接により参加者を決定しました。定員8名に応募したのは5名(1年生1名、2年生4名)でした。論文審査と面接を行い、5名全員を合格としました。
このスタディツアーは経済学部の林博史ゼミナールと合同で実施されました。林ゼミナールから7名(男子学生)と社会人4名が参加し、教員をあわせて19名で実施しました。スタディツアーは、関東学院大学との協定校であるハンシン(韓信)大学訪問(寮に宿泊し学生交流)、元「従軍慰安婦」のハルモニ(おばあさん)たちが共同生活している「ナヌムの家」訪問、水曜集会への参加、戦争と女性の人権博物館、景福宮、独立記念館、独島体験館、西大門刑務所歴史館などの見学を行い、朝鮮(韓国)の歴史、日本植民地支配の歴史、領土問題等を学びました。
参加した学生の感想を以下に、紹介します。
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「私は今回のツアーで歴史を学ぶだけでなく、韓国の学生と交流し、文化や物の考え方の違いについて学ぶことができました。短い時間でしたが異文化理解の良い機会となり、また別れを惜しむほど仲良くなれたことが一番印象に残りました。」
「ナヌムの家」で元「従軍慰安婦」のハルモニの話を聞く学生たち
「この韓国スタディツアーは、私にとってとても有意義なものであり、また自分の知識を増やすことができた貴重なものであった。去年のワールドスタディでも韓国を訪れたが、このツアーはそれ以上に韓国という国を知ることができた。歴史や言語に対する勉強不足を痛感し悔しい思いもしたが、この悔しさをバネとし、日韓の歴史や文化はもちろん、韓国語にも力を入れていきたいと強く感じた。」
「私はスタディーツアーに参加して、様々な資料館を周り、様々な場所へ訪れてきたが、一番印象に残っているのはナヌムの家に訪れたことである。日本人の私たちが行って良いのかと不安だったが、想像とは違いハルモニの方たちは必死に私たちに、ただ日本の政府に”謝ってほしい”などの思いを話してくれた。私は「従軍慰安婦問題」について以前から取り扱っていたので、彼女たちの生声で話を聞くと、涙腺が緩んだ。」