2016年の秋学期の間の6週間、私のゼミの11人の学生たちが、ワシントンDCのアメリカン大学(AU)の11人の学生たちと共に、オンライン上での「バーチャル国際交流」プログラムに参加しました。このAUの学生たちは日本語を必修外国語として選択しており、関東学院大学(KGU)の学生たちは英文学の専攻なので、これは言語と文化の国際交流となりました。
準備段階では、両グループのメンバーが個人的な意思疎通ができるように、Facebook上にシークレットグループがつくられました。ここでKGUの学生たちは、簡単な自己紹介の動画を英語で投稿し、AUの学生たちは、日本語で動画を投稿しました。両校の学生たちは、お互いの動画に関してコメントすることによって仲良くなりました。
次に事前に決められたスケジュールに従って、両校の学生たちは週に1度30分間、スカイプで会話しました。可能な限りスカイプの会話は「2対2」で行われるようにし、KGUの学生ペアがAUの学生ペアに話し掛ける形式でした。会話の言語は入れ替えられることになっていたので、スカイプの会話は3週分が英語で、そして3週分は日本語で行われました。各週ごとに、たとえば「アルバイト」といったような、論題とすべきテーマが設定されていましたが、学生たちは話したいことなら何でも、自由に会話することができました。
KGUの側では、学生たちが午前10時か11時頃から、私の研究室でスカイプを使用しました(写真参照)。これはAUの学生たちにとっては、前日の夕方に当たり、学生たちは寮の部屋か大学図書館でログインすることになりました。
2016年秋のプログラムは、両校の学生たちに高い評価を受けました。スカイプが上手く作動しないという問題が多少発生し、両校の学生たちが会話を中断せざるを得ないことも時にはありましたが、こうした問題の発生は、予想していた程には多くはありませんでした。
東京でお会いしたAUのKnight教授と写真に収まる私。バーチャル国際交流をさらに意義深くする計画を立てるために、同教授が2016年の夏、来日された折に撮影。
前回、2015年の秋のプログラム終了時には、参加した両校の学生たちは、お互いの国の人気スナックが入った小包を送り合うことにしました。両校の学生たちは、小包を開封する様子をそれぞれ動画に収めました。