7月4日はIndependence Day。アメリカの独立記念日です。英語文化学科では、そのアメリカ由来の業界とも言える航空に関するセミナーイベントとして、この7月4日木曜日の第4講時の3年ゼミナールと第5講時の4年ゼミナールにおいて、入江識元教授ゼミナールと松村聡子教授ゼミナール合同で、本学卒業生による航空就職セミナーを開催しました。
講師は、本学経済学部経営学科を2011年度に卒業した山口彩さんです。山口さんは、卒業後、いったんはプロ野球グッズを取り扱う一般の企業へ総合職として就職しましたが、その後念願の航空会社へ転職を果たし、ANAでラウンジとVIP旅客サービス、JALスカイではグランドスタッフとして国際線のチェックインカウンターや出発ゲートでの旅客ハンドリング業務といった我が国の2大航空会社でのお仕事を経験したのち、外資系航空会社であるエバー航空へ転職。国際線のグランドスタッフとして業務に携わるなど、精力的にキャリアアップに励んでおられます。
今回は、これから本格的に就職活動を開始する3年生のゼミナールと、就活など卒業後の進路をほぼ決めた学生と現在就活に励んでいる学生が混在する4年生のゼミナールで山口さんに講演を行っていただきました。
3年生の部では、多くの学生が航空業界の特にグランドスタッフを志望していることから、航空業界の仕組みやグランドスタッフのお仕事についてPowerPointを使いながら詳細に解説、実際にあった業務上でのエピソードを交えてリアルなお話しを聴くことができました。また、これから本格的に就活に取り組む3年生であることを考慮し、自己分析のワークシートを使った作業も行い、学生からも業界にまつわる質問など意見交換が活発に行われました。
4年生の部では、就活の枠を飛び越えたキャリア設計についてのトークとなりました。特に転職経験豊富な山口さんには、転職のタイミングや仕事を選ぶ際の3つの柱などの話題があり、理想を追うだけではやっていけない転職の難しさや、ぶれない自分を目指すためのコツ、結婚と仕事、家庭と仕事といった人生上でのキャリア全体の考え方など、そろそろゴール地点が見えてきた還暦過ぎの私にとってもたいへん刺激的で参考になるお話しでした。
就活とは、ただ就職という人生の一部分のことを指すのではなく、仕事以外の自分、つまり、家族、市民、あるいは、レジャーや趣味、教養の習得など、様々なことを勘案していくことの繰り返しであり、そのキャリアを航空業界のスタッフとして今まさに走り続けている山口さんを応援したくなるような会でした。
秋学期には筆者が担当する3群の「航空ビジネスと英語」という科目が始まります。航空志望のひとはぜひ来てみてください。