2018.01.16.
比較文化学科大内 憲昭

南北朝鮮を訪問して

≪韓国訪問≫
比較文化学科では、大学の援助(国際交流費)で隔年で中国、韓国を訪問し、協定大学の日本語学部との交流、現地の名所旧跡の見学を行っています。今年の2月に4泊5日の日程で韓国・ソウルを7名の学生が訪れました。ソウルでは協定大学の韓信大学を訪問し、日本語学科の学生と交流し、「慰安婦問題」を真剣に討論しました。また元従軍慰安婦のハルモニ(おばあさん)たちが共同生活している「ナヌム(わかちあい)の家」を訪問し、ハルモニから直接、当時の話を伺いました。ソウルでは、景福宮、西大門刑務所、独島体験館、「戦争と女性の人権」記念館などを訪ね、植民地時代の歴史や領土問題、韓国の文化を学びました。また明洞や仁寺洞では学生たちは今のソウルの街の中でショッピングを楽しんでいました。


韓信大学生との討論


韓信大学日本学科の学生と一緒に「ナヌムの家」の前で

≪北朝鮮訪問≫
私は、11月に1週間、北緯38度線の北にある朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の平壌を訪問しました。


平壌国際空港


2017年4月に完成した「黎明通り」のマンション群・最高70階

平壌で開催される「第3回全国社会科学者大会」と「朝鮮学に関する国際学術討論会」に出席し、報告するのが目的です。「第3回全国社会科学者大会」は第1回が1953年、第2回が1972年に開催され、今回は45年ぶりの大会です。大会には北朝鮮全土から4,000人余りの社会科学者が参加しました。また「朝鮮学に関する国際学術討論会」には、フランス、ロシア、中国、インド、バングラデシュ、モンゴル、コンゴ、ベネズエラ、日本から研究者が参加し、報告しました。


第3回全国社会科学者大会


朝鮮学に関する国際学術討論会