2020.09.14.
比較文化学科西尾 知己

称名寺の境内にいたのは有名人(ネコ)だった?

 今年もオープンキャンパスの季節となり、私は模擬授業を担当することになった。私は日本史を専門としており、足もとの歴史を大切にしたい気持ちがあるので、授業のテーマは関東学院大学キャンパスがある金沢文庫駅・金沢八景駅近辺にみる異文化との交流にした。
今年度は本学もコロナウイルス感染予防の観点からオープンキャンパスはオンライン開催、模擬授業もオンラインでの公開となったため、私の授業もパワーポイントで再構成することにした。再構成するなら追加で資料写真を撮ろうと思い、蒸し暑いなかでもマスクはしっかりつけて、密は避けつつ金沢文庫・金沢八景両駅の近辺をぶらぶらした。
授業では称名寺というお寺の梵鐘を扱おうと思っていたので、境内をうろうろしていたところ、本堂脇に一匹のネコ。あまりに気持ちよさそうだったので、思わず1枚写真を撮った。それが下に示した写真である。この大学で働き始めてから何度か近辺を歩き回ったが、この地域はネコが多い。あまりによく見るので、なにか理由があるのかと思いネットで調べたところ、金沢区はネコを保護するボランティア組織があったりして、なんとなく合点がいったのだが、その後もボーッと画面をながめていると「あれ?」という写真に行き当たった。
その写真は2016年に称名寺へ行った人が境内を撮影しているものだった。そのなかに「かわいい猫」として撮影されていたのが、どう見ても私が撮影したネコとおんなじ毛並み。ひょっとしてと思い、「称名寺/ネコ」で検索すると、次々にあのネコを取り上げた記事やブログが出てきた。すでに「称名寺の猫」としてそこそこ有名らしい。思い返してみると、ねころぶ姿も泰然自若としており、「ここ私の庭ですけど、なにか?」と言わんばかりの雰囲気をただよわせていた。4年(以上)もの間ずっと境内に居ついているなんて、なにかあるかもしれない。称名寺の本尊は弥勒菩薩だが、それが変身して出てきたのかも?などいろいろ考えてしまったが、いずれにしても思わぬ有名人(ネコ)に出会い、すこし得をした気分になった。今度行ったら、ちゃんとあいさつしよう。何かご利益があるかもしれない。
そんなネコも心安らぐ称名寺の話はぜひオンラインオープンキャンパスのページでごらんください。

《関東学院大学 Online OpenCampus URL》
https://ao.kanto-gakuin.ac.jp/opencampus_online/
「※「2、Online 学び紹介」→「国際文化学部」→「比較文化学科 身近にある異文化交流のあと」」