2021.11.05. イベント社会連携

英語文化学科オンライン講演会が開催されました

10月13日(水)9時より、英語文化学科主催2年生支援イベント「ホロコースト生還者の経験から平和について考えよう」がオンライン開催されました。今回講演を行ってくださったのは、アメリカ在住のホロコースト生還者マリオン・イングラム(Marione Ingram)さんです。

 

 

イングラムさんは、ナチス政権下のドイツにユダヤ人として生まれ、ホロコーストやハンブルク大空襲を経験されました。戦後アメリカに移住され、アメリカにおいても黒人に対する強い差別があることに衝撃を受けたイングラムさんは、公民権運動家になり、キング牧師が率いるワシントン大行進に参加され、学生非暴力調整委員会のスタッフとしても活躍されました。

 

講演では、ご自身の体験のほか、アメリカ社会における諸問題を含めた貴重なお話を伺うことができました。85歳になられた現在も、精力的に平和教育に取り組まれているイングラムさんですが、差別が行われたり、人権が脅かされたりしていることに気がついたら、とにかくSpeak Up! 声を上げて!とおっしゃられていたのがとても印象的でした。

 

講演は英語で行われましたが、1年生から4年生の学生が参加し、イングラムさんのお話に熱心に耳をかたむけていました。講演後には質疑応答が行われ、学生が英語で質問をしました。後日、当日参加できなかった学生にも動画が共有されました。
今年で戦後76年が経ちましたが、戦争体験者の生の声を聞き、戦争や平和について考える大切な機会となりました。