12月20日(火)、国際文化学部の「多文化交流セミナー」という授業のなかで、明晴学園の方々と交流しました。
この授業は多文化交流の方法の基礎を学びつつそれを実践することを目的とする授業です。ついつい「多文化」とか「異文化コミュニケーション」といった言葉を聞くと日本国外のことを想起しがちですが、国内にも異なる文化を生きている人が多くいます。今回の授業では、バイリンガル・バイカルチュラルろう教育を行っている明晴学園の先生方と生徒さんにキャンパスにお越しいただきました。
引率でいらっしゃった先生がおっしゃっていましたが、「健聴者」という表現はその裏に、ろう者が「健康ではない」「病気である」という考え方を含んでしまいます。
そうした見方ではなく、アメリカの文化と英語が一つの異文化・他言語であり、あるいは韓国の文化と韓国語が一つの異文化・他言語であるのと同様に、ろう者の生き方を一つの文化と捉え、また手話をろう者の言語として理解すべきなのかもしれません。
授業内では明晴学園の先生と生徒さんから、「ろう文化」や手話の文法などについてプレゼンテーションを行ったのち、本学部の学生たちと混じりあってさまざまに対話しました(これも一つの異文化交流!)。
学生たちは生徒さんから手話を教わり、生徒さんは大学生活のことを質問するなど、聴者・ろう者という区別を超えて互いがフラットに理解しあい、また和気あいあいと交流しあう場になりました。
明晴学園のみなさま、ありがとうございました!
明晴学園ウェブサイト
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